鉛:神経系への猛毒物質 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・鉛:神経系への猛毒物質


 
 鉛は体に必要ではなく、有毒な物質です。

バッテリーやペンキ・プラスチックの安定剤・魚釣りのおもりなどに広く使われています。

また、食器などの釉薬(ゆうやく)などにも含まれています。
 
 ローマ貴族が鉛の毒性を知らなかったために、ローマ帝国崩壊の一因となったと考えられています。

鉛を貼った杯からワインを飲み、鉛を貼った貯水槽に雨水を貯め、鉛管を通して飲料水を送っていました。

古代ローマ人の骨の中に障害を起こすほどの鉛が含まれていたといわれています。
 
鉛中毒
 
 高い濃度で、鉛は脳の発作を起こし、時には死亡を招きますが、このような高度被曝は希です。
 極低レベルでは、鉛は中枢神経系に有毒で、精神遅滞と学習障害を発生させます。

アメリカ境保護庁(EPA)によれば、鉛は不妊を招き、子どもの身体発達を妨げ、高血圧の原因となり、聴覚低下を起こし、「おそらく」発癌物質であるとしています。
 
 低い、より潜在的被曝はごく一般的に見られます。

子どもは特に鉛の害に敏感です。米毒物疾病登録局(ATSDR)が鉛の血中濃度と発生する障害との関係を示した図を示します。
 
 脳症や広範な脳障害による死亡は、小児では未治療血中鉛濃度150µg/dL以上で起きることがあります。

死亡する濃度の約10%で、注意持続時間、記憶低下、学習障害・知能指数の低下のような認知障害を起こすことがあります。

このほかに鉛の認知能力への影響は血中鉛濃度10µg/dLの乳児や子どもで認められています。
 他の研究では、10~15µg/dLの鉛が身長や出生体重・聴覚機能・注意集中持続時間・血圧・一部の代謝経路に影響を及ぼすことが報告されています。
 
 一部の科学者は、小児期の低レベル慢性鉛被曝が人間の成長ホルモン分泌を変化させ、子どもの身長の低下と肥満を増加させ、この影響は大人まで続くことを示しています。