葛根湯  | 化学物質過敏症 runのブログ

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・出典:家庭の中医学
http://www.sm-sun.com/family/index.htm


・葛根湯 処方構成

葛根5.0
麻黄・大棗各4.0
桂枝・芍薬・生姜各3.0
甘草2.0

葛根湯 中医学解説

【効能】 辛温解表・生津・舒筋
【適応症】 葛根湯は、桂枝湯に麻黄と葛根を加えたもので、麻黄で強く邪を発散し、葛根で筋肉のこわばりを解消します。

悪寒・無汗・発熱・頭痛・身体痛・咳嗽あるいは呼吸困難・口渇がないなどで、鼻閉・鼻みず・ふるえ・項背部のこわばりをともなうものに用います。

また、桂枝・麻黄の辛温解表と葛根の辛涼解表の配分があるため、傷寒と温病の中間型にも用いることができ、適応が広い処方です。

【類方比較】 麻黄湯:項背部のこわばりより、筋痛、腰痛、関節痛が著明で喘咳があります。
麻黄附子細辛湯:感冒様症状がありますが、発熱せず悪寒だけがあります。

【解説】 麻黄・桂枝・生姜・葛根は、発熱状態では発汗、解熱に働き、悪寒、頭痛、身体痛などの表証を緩解します。(辛温解表)

芍薬・甘草・大棗は、発汗過多になるのを抑制し、葛根・芍薬・甘草・大棗は、筋肉のけいれんを緩解します(舒筋)。

葛根は、特に項背部のこわばりに奏効します。

また、滋潤の効果をもちます。芍薬・甘草・大棗は、腸管のけいれんを緩解して腹痛をとめ、葛根は下痢をとめます。

桂枝・生姜は、消化液の分泌を高め蠣動を調整して、消化吸収を補助します。

【治療の現場から】 ★熱感の強い感染症、又は皮膚の化膿などには、五虎湯を合方します。
感冒の初期で自然発汗が無く悪寒発熱頭痛、項背部のこわばりなど

※この目標に必ずしもこだわる必要はありません。


【使用上の注意】 葛根湯は自汗(自然に出る汗)のある人には 、用いてはいけません。
【臨床応用】 葛根湯は、感冒・インフルエンザ・その他の感染症の初期などで、表寒・表実を呈するもの。

肩こり・肩関節周囲炎・寒冷じんましん・鼻炎などに試用してもかまいません。