Ⅲ.有害大気汚染物質対策についての見直し
国は、Ⅱに掲げた取組に加え、今後、継続的に以下の取組を行うことが適当である。
1.A分類物質のうち、B分類物質以外のものについて(有害大気汚染物質に該当する可能性がある物質のうち、優先取組物質以外のもの)
本物質については、今後の知見の集積や曝露性の変動により、健康リスクがある程度高いと考えられる物質に分類される可能性がある。
このため、比較的健康リスクが高いと考えられる物質から優先的に基礎的な情報の収集に努め、更なる対策の必要性について検討することが適当である。
具体的には、次の取組を行う必要がある。
(1)大気環境モニタリングの実施
健康リスクに基づき優先順位の高い物質から順次、物質ごとのモニタリン
グ手法を順次開発しつつ、大気中の存在量の確認及び当該存在量の経年的な変化を把握するための大気環境モニタリングを実施する。
また、PRTRデータを活用した大気濃度シミュレーションの実施等によ
り、モニタリングの効率化を検討する。
(2)大気環境保全政策に係る情報及び重篤な有害性に係る情報の収集
健康リスクに基づき優先順位の高い物質から順次、B分類物質の選定基準に係る諸外国の大気環境保全政策の更新状況や発がん性等の重篤な有害性に係る情報の調査を実施する。
(3)排出実態の把握
健康リスクに基づき優先順位の高い物質から順次、発生源周辺の大気濃度を把握するとともに、化管法対象物質については、PRTR データを活用した大気濃度シミュレーションを実施することにより、排出実態を把握する。
なお、地方公共団体においても、地域の状況を勘案し、必要に応じて対象物質を選定し、大気中の存在量の確認及び当該存在量の経年的な変化を把握するため、事業者と協力しつつ、地域における大気環境モニタリングを実施することが望ましい。
また、今般の優先取組物質の見直しにおける3.2(2)(イ)の選定基準
において、大気中で検出される可能性が低いとして除外された2-ブロモプロパン及びベンゾトリクロライドの2物質については、今後、国が大気濃度調査を行う等、重点的な調査を行っていくことが必要である。
2.有害大気汚染物質対策全般について
A、B及びC分類物質に該当するものは、今後集積される科学的知見を踏まえ、他の化学物質関連施策との整合性を図りつつ、定期的に見直しが必要である。
この際、有害大気汚染物質は、今後、排出抑制の取組が進むことにより、健康リスクが一定以上低減することが見込まれる一方、化学物質の有害性や曝露可能性等に係る知見の集積に伴い、特に健康リスクの高い物質が新たに認められることも想定されるため、効果的な有害大気汚染物質対策のあり方についても引き続き検討する必要がある。
また、有害大気汚染物質対策の推進に当たっては、諸外国の有害大気汚染物質対策の動向等を今後とも十分注視していくとともに、我が国の取組を内外に広く周知させていく必要がある。
runより:長い記事でしたがお疲れさまでした((。´・ω・)。´_ _))ペコ
私はこれからが大変です。
有害vocが増えた分また調べるつもりです。
重複してるのが大半だと思うのでリストを作ります。
やれやれ( -。-) =3