排尿異常3 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・中医学から見た膀胱炎・・・・・・基本治療
(1)膀胱に湿熱が生まれる
排尿時の痛みや灼熱感、頻尿、尿の濁りなど、典型的な膀胱炎の症状が現れた時は、膀胱に外部から湿熱の邪が入り込んだことが考えられます。
•尿の色が濃い、喉が渇くなど、熱勢の症状が明らかな時は、湿熱を取り除く
「竜胆瀉肝湯」などを使います。
•熱勢の症状がそれほど強くなく、残尿感や頻尿が主症状の場合は、利尿に
よって湿熱を取り除く「猪苓湯」などが適しています。


(2)心に侵入した熱が膀胱に移る
・心熱と腎について
中医学の基本概念である五行学説では、心と火、腎と水を結び付けて考えます。正常な状態では、心の火が腎を温め、腎の水が心を潤しています。
さまざまな原因で心の火が強くなりすぎると、熱が発生し、水分代謝をコントロールする腎の働きに影響することがあります。

心と腎の関係がうまくいかなくなると、体内の寒と熱のバランスがくずれて、心の症状(動悸・興奮しやすい・不眠など)と腎の症状(腰の冷えやだるさ・排尿異常)が同時に現れます。


膀胱炎の症状のうち、特に尿の混濁がひどく、米のとぎ汁のようになるときは、心に発生した熱が膀胱に移ったと考えられます。

・心と小腸と膀胱の関係
心は、小腸と密接な関係にあります。

小腸は、胃腸が消化吸収した飲食物の残りから、さらに必要なもの(清)と不必要なもの(濁)を分ける働きがあります。

必要なものは吸収し、不必要なもののうち、固形物は大腸へ、水分は膀胱に送っています。(泌別作用)

そのため、心に生じた熱の影響で小腸の作用が失調すると、膀胱に送られる水分が混濁し、米のとぎ汁のような尿が出ます。

症状としては、胸のあたりが熱苦しい、不眠、焦燥感などの症状を伴います。治療には、心の熱を除き。

利尿効果のある「導赤散」を用います。

エキスがなく、煎じ薬となります。

(3)頻尿や残尿感などの後遺症が残る
膀胱から菌がなくなったにもかかわらず、排尿時の痛みや残尿感、頻尿などの症状だけが残ってしまうことがあります。

これは、膀胱が過敏になっている証拠です。
すぐに治れば問題はありません。長引く場合には、
•清心蓮子飲
•牛車腎気丸
•加味逍遥散
•当帰芍薬散
などを用います。