大気中微細粒子の毒性は活性酸素による2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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EPR の測定では5か所全てのサンプルからセミキノン類による信号が得られた.

同じ採取箇所でも採取日によって変動があり, Baton Rouge におけるサンプルからは2~5倍程度の変動が認められた.

採取箇所毎の違いは恐らく含まれる金属イオンの違いによるものと考えられた.

コメットアッセイによる DNA 傷害性の検討では, K562 および IB3-1 のいずれの培養細胞でもブランクと比較して5か所全てのサンプルで有意な傷害の増加が認められた.

この DNA 傷害作用について詳細に調べる目的で, K562 細胞を用いて活性酸素消去酵素 (SOD) およびカタラーゼを共存させてサンプルを加えるといずれも完璧な DNA 保護作用を示した.

次に, Fe3+ および Cu2+ のキレータである deforoxamine, または Cu2+ および Cu+ のキレータである bathocuprorine 存在下で過酸化水素による障害性を検討したところ, deforoxamine では完璧な, bathocuprorine では部分的な保護作用が認められた.

ファージ NX174 超コイル DNA を用いた DNA 傷害性の検討においても, PM2.5 抽出液処理サンプルでは, 非処理サンプルと比較して2倍の DNA ニック (DNA 鎖の開裂) が認められ, この傷害は SOD の共存により完全に消失し, カタラーゼでは僅かに抑制された.

これらの結果は, 大気中の微粒子が生体内において直接活性酸素種を産生すること, さらに, この産生系に鉄イオンが関与して (Fenton 反応) 活性酸素産生を増大していることを示唆する.

runより:難しい話ですが活性酸素が単体で体に悪いだけではなく他の物質の毒性も高めるという話です。

とても簡単に言えばの話ですよ(^^:)