・ おまけ:アルコール発酵
酵母菌は、酸素が少ない嫌気状況では、アルコール発酵をするので、二酸化炭素(炭酸ガス)が発生する(注3)。
C6H12O6→2 C2H5OH+2 CO2+2 ATP
アルコール発酵では、まず、解糖により、グルコース(ブドウ糖)から、ピルビン酸(Pyruvate)とATPが生成される。
Glucose + 2 ADP + 2 Pi + 2 NAD+ → 2 Pyruvate + 2 ATP + 2 NADH2+ + 2 H2O
さらに、ピルビン酸から、ピルビン酸デカルボキシラーゼにより、アセトアルデヒドと二酸化炭素(CO2)が生成される。ピルビン酸デカルボキシラーゼは、動物にはない酵素で、チアミンニリン酸(TPP)を含む。
さら、アセトアルデヒドから、アルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)により、エタノール(エチルアルコール)が生成される。この反応では、NADH2+が還元に使用され、NAD+に酸化される。
アルコール発酵中の酵母菌は、出芽をし、増殖をする。
酵母菌は、リンゴ酸、酢酸、乳酸、コハク酸などの有機酸も、生産する。
酵母菌は、嫌気環境下では、せいぜい数世代しか生育することが出来ないので、本当の意味での通性嫌気性菌とは言えない。
なお、酵母菌は、酸素が多い好気状況では、呼吸をするので、ピルビン酸を、二酸化炭素と水にし、エネルギー(ATP)を生成する。
エタノールの燃焼熱は、328kcal/mol。
runより:アセトアルデヒドの毒性を掲載しようとしたらこんなに長くなってしまいました(o´д`o)=3
本当は図もあるのですがよけい難しくなるので省略しました。
化学式とか苦手なんですよね~(^▽^;)