・利点 [編集]米を洗わないため、洗った際の栄養の流出がなくなる(処理方法によっては既に流出した状態で流通している)。
とぎ汁が出ないため、環境負荷が小さいと言われる。
米のとぎ汁に含まれる糠の成分であるリンや窒素などは浄化が難しく水質汚染の原因となっているため、無洗米は環境に優しいとされている。
糠を再利用できれば優秀な肥料や飼料として用いられる。[4]。
米を3合洗った場合、とぎ汁の水質汚染の指標を表すBOD負荷量は、通常の精白米6.1~7.9グラム前後で、無洗米は0.2~0.5グラム前後と普通の精白米の10%以下しか出ない[5]。
しかしBODそのものに対する異論も存在する[6]。
無洗米に水を入れると白く濁る場合があるが、これは米のデンプンであり、洗うと余計に栄養が流出することになる。
洗う手間や時間の省略
節水になる
研ぎ洗いでは重量の3~4%が捨てられるので、無洗米は輸送・スペースの効率化に寄与する
キッチンシンク、配水管、排水溝などの洗浄作業の軽減
炊飯ごとの味のムラが少ない
国民生活センターが行ったテスト結果によると、無洗米は精白米に比べ鮮度の低下が早い[7]。
一方、特定非営利活動法人全国無洗米協会は、酸化しやすいヌカを除いているため、逆に精白米に比べ酸化しにくく鮮度は落ちにくいと主張している[8]。
研ぎ方の指導の必要がない
内釜で研いでいる場合、内側の加工面が傷つくが、その心配がない。
批判 [編集]生活廃水からのBOD負荷量は1日1人あたり45グラムであり、割合としては台所からが最も多い[5]。
その中で、とぎ汁が最大の汚染原因と協会は主張しているが、専門家が調査したところ、家庭用排水に占めるとぎ汁の比率はごくわずかであった。[9]
これをふまえ、台所よりの排水がBOD負荷量第一位といっても、その中でとぎ汁が飛びぬけて環境汚染の原因とするのは誤りであるとする主張がある。[9]