痛み7 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・ 8.ポリモーダル受容器(polymodal receptor)
ポリモーダル受容器は、原始的な感覚受容器であり、PGE2などの発痛物質で刺激され、興奮す
る。
 ・刺激され、興奮したポリモーダル受容器は、P物質(サブスタンスP:SP)、CGRP(calcitonin
gene-related peptide:calcitonin 遺伝子関連ペプチド)などの神経ペプチド(ニューロペプチド)を遊離する:神経ペプチドは、後根神経節細胞内で合成され、神経ペプチドの大部分は、分枝したC線維内を、逆行性に、末梢のポリモーダル受容器へ輸送される。

ポリモーダル受容器から、神経ペプチドが、軸索反射として、組織に遊離され、血管拡張(皮膚発赤、血流増加)、平滑筋収縮(気管支収縮、気道収縮)、血管透過性亢進(血漿蛋白漏出、粘膜浮腫)、粘液分泌亢進が、起こる。

 ・多様式な刺激(機械的、化学的、熱刺激)に応答する。
 ・全身組織(皮膚、筋・関節、内臓)に分布する。
 ・ポリモーダル受容器には、プロスタグランジン受容体、ヒスタミン受容体、ブラジキニン受容
体、ATP受容体、バニロイド受容体1(VR1)が存在すると言う:炎症に際して産生される発痛物質(PGE2、ヒスタミン、ブラジキニンなど)は、ポリモーダル受容器の興奮性を、著しく、高める為、炎症が続くと、痛覚や痒みに過敏になる。
 ・ポリモーダル受容器からのインパルスは、C線維が脊髄後角の第II層に伝導する。

 9.軸索反射(axon reflex)
 侵害局所のポリモーダル受容器が刺激されると、発生したインパルスが、脊髄後角に伝導される

後角で、インパルスは、C線維の別の分枝に伝導され、逆行性に末梢に伝導され、侵害局所の周囲のポリモーダル受容器(C線維末端)から、神経ペプチドが遊離され、血管拡張(皮膚発赤、血流増加)、平滑筋収縮(気管支収縮、気道収縮)が起こる。

また、肥満細胞からヒスタミンが放出され、血管透過性亢進(血漿蛋白漏出)により、浮腫が起こり、皮膚に膨疹が生じたり、粘液分泌亢進が、起こる。
 また、神経ペプチドのサブスタンスP(SP)は、真皮表層の肥満細胞やケラチノサイトに作用して
、ヒスタミン、LTB4などのメディエーターを遊離させ、血管透過性亢進、マクロファージの貪食、好中球の遊走などの炎症を来たす。
 トリガーポイント(ツボ)には、神経と血管が、密に存在している。

トリガーポイントを押すと、軸索反射により、サブスタンスPP(SP)、CGRPなどの神経ペプチドが遊離され、ツボの近辺の血管が拡張して、血行が良くなり、発痛物質が除去され、痛みが軽減する(注3)。
・(注3:トリガーポイント(ツボ)を押すと、近辺の、痛みを感じている部位の血管が拡張して、
発痛物質が除去され、痛みが軽減する。
 トリガーポイント(ツボ)は、徐々に痛みを感じない程度に、皮膚に垂直に、指圧すると、最も
効果的。
 ツボの存在部位は、電気が通り易いことが知られている。ツボは、神経細胞が集中していて、気
功などで発せられる「気」のパワーを吸収し易い部位と、思われる(神経細胞の方が、「気」を、吸収、伝導し易い?)。

「気」が流れる「経絡」は、肉体に存在するが、神経組織ではない。

ただ、ツボを刺激すると、神経組織を介して、脊髄から脳に刺激が伝導され、脳から自律神経を介して、臓器に情報が伝導されて、体調が変化するものと思われる。)

runより:注3は気功のメカニズムを上手く表現してますね。

化学物質過敏症に効くと言われるのはこういう理由でもあります。