・ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議より
http://www.kokumin-kaigi.org/kokumin03_53_07.html
・福島原発事故はチェルノブイリを越えたのではないか
代表立川 涼
スリーマイルもチェルノブイリも1炉、福島は6炉である。
6炉の被害とその進展も区々であり、一様ではない。
1炉の対処でも簡単ではないのに、今回は6炉、問題は山積、しかも新しい難題が続出し、集中的効率的対策を極めて困難としている。
事故現場作業者は、対策は山を登るどころか、麓で右往左往していると語っていた。
これからの廃炉、終焉までの期間と人的被害と経費の推定は事態の進展中では難しいが、途方もなく大きいことは間違いないであろう。
福島事故は戦争を除けば、史上最大の人災であろう。
スリーマイルもチェルノブイリも相対的には一地域、一定期間の事故であった。
今回災害は、日本国の将来も左右するような異なる次元のものである。
私は国際原子力事象評価尺度に新たにチェルノブイリを越えるレベル8の設定を提案したいくらいである。
今回の災害事故は、単なる復旧ではなく新しい社会システムの構築、ライフスタイルや価値観を問うものであろう。
原子力の未来はない。
社会的に容認されることは難しい。
代替できるのは再生可能エネルギーしかない。
このエネルギーは広く薄く分布している。
当然、新エネルギーに支えられる社会は集中から分散へ、地域それぞれの特質を生かした社会を構想する。
その実現には、つまり立案・実行には地域住民の参加・参画が欠かせない。
政治のあり方も変えるであろう