ぜん息の用語集9 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・た行

大発作
ぜん鳴が著明で、日常生活は不能かそれに近い状態である。話しかけても返事ができず、遊び・食事・睡眠ができない。会話も単語がやっと話せる程度。呼吸困難は著明で、起坐呼吸、時にチアノーゼを認める。指示された薬を服用後、直ちに救急受診する必要がある。


ダニ
小児ぜん息の80~90%はダニ(チリダニ)が原因といわれている。小児ぜん息が増えてきた背景には、家屋構造の気密化、生活様式の洋風化によるダニの増殖が関与するともいわれている。→チリダニを参照


鍛錬療法
毎日身体を鍛えたり、ぜん息キャンプに参加することなどによって、呼吸機能や自律神経機能を改善し、持久力を増進させ、自信をもたせることを目的とした治療。
皮膚の鍛錬(乾布摩擦、水かぶり)、水泳、ランニング、その他のスポーツ、吹奏楽や声楽などの音楽、ぜん息体操、ぜん息キャンプ参加などがある。ぜん息の治療は気道炎症を治める長期管理が基本で、運動誘発ぜん息を防ぎながら楽しく、意欲的に鍛錬療法を継続する。
重症な場合は症状が悪化する場合もあり、専門家と相談しながら、慎重に行う。



チアノーゼ
口唇、顔面、爪が紫青色ないし暗赤色を呈する状態。
血液中の酸素が減少(通常の66%以下)し、血液中の酸素が結合していないヘモグロビン(還元ヘモグロビン)が5g/100ml以上になったときに見られる。ぜん息では大発作以上で出現し、危険な状態である。


中発作
明らかなぜん鳴があり、日常生活が制約される。話しかければ返事はするが、機嫌はやや不良。遊びはやや困難、食事もやや不良で、睡眠中に何度か目を覚ます。陥没呼吸、呼吸困難を認める。直ちに指示された服薬(吸入・内服)し、改善しない場合は救急受診する。


長期管理薬
ぜん息をコントロールする薬で、発作治療薬(リリーバー)に対して、長期管理薬(コントローラー)という。
日ごろから、必要十分なコントローラーを使用しながら環境の改善をはかることにより、ぜん息発作を消失あるいは予防し、気道過敏性を改善させることができる。その結果、ぜん息の悪化やぜん息死を防ぎ、日常生活の質(QOL)を改善することが期待できる。
抗炎症薬(主に吸入ステロイド薬、抗アレルギー薬、徐放性テオフィリン薬)が基本となり、必要に応じ長時間作用型β2刺激薬を加える。 長時間作用型β2刺激薬は気道過敏性を改善しないので、この薬剤のみで長期管理は行わない。