化学物質過敏症外来受診者に関する検討 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・一般演題
化学物質過敏症
座長:大砂博之(ひろクリニック)

220.当院の化学物質過敏症外来受診者に関する検討

中村陽一 山本真弓 熊沢佳子 石束嘉和 川野 豊 西岡 清
横浜市立みなと赤十字病院アレルギーセンター


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【目的】シックハウス/シックビルディング/シックスクール症候群などを契機に発症する化学物質過敏症(多種化学物質過敏状態)は,未だ病態が不明であり,診断基準や有効な治療法がない現状である.

平成17年4月に開院した当院ではアレルギーセンター内に化学物質過敏症外来を設置して本症(疑い)に対応中であり,現在までの受診者について検討した.

【対象】平成17年4月の開院から19年6月前半までに当院の化学物質過敏症外来を受診した患者のうち明らかに化学物質過敏症以外の原因が考えられる者を除いた38名について検討した.

【結果と考察】受診者の年齢は,6歳から78歳(平均41歳)であり,女性28名(平均43歳),男性10名(平均35歳)と他の報告と同様に女性が多かった.

職業は女性,男性ともに事務職が最も多く,その他では製造・加工業関係が多かった.

発症の契機は職場関連の新築やリフォーム,職場で使用する材料等がほとんどであった.

アレルギー疾患の合併は女性,男性共に約半数であり,アレルギー既往歴も含めると大半の症例にのぼった.

問診票を用いてさらに詳しい解析を試みる.

第57回日本アレルギー学会秋季学術大会 2007年10月開催