除去食物別の栄養指導の要点 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・除去食物別の栄養指導の要点



除去食物を使用せず、主食、主菜、副菜を組み合わせた献立をたて、バランス良く栄養素がとれるようにする。

特に除去食物ごとに不足しやすい栄養素がある場合には、それを補う工夫を指導する。

家庭で日常的に使用する調味料や加工食品に除去食物が含まれる場合には、食生活の制限が大きくなるので、使用できる代替食材や献立を具体的に提案しながら指導する。



1.鶏卵アレルギー

鶏卵を除去しても、他の食品を組み合わせることで栄養素が問題なく摂取できることを伝える。
鶏卵を使用できないことにより調理の利便性が低下するため、調理上の工夫点を説明する。
鶏卵は加熱により抗原性が大きく低減する。

このため、加熱卵が摂取できても、生や半熟卵の摂取には注意を要する。
卵黄よりも卵白の方が抗原として反応することが多く、卵黄から解除になる場合が多い。


2.牛乳アレルギー

アレルギー用ミルクの利用は主治医の指示による。そのままで飲みにくい場合には、料理に使うなど利用上の工夫を伝える。
カルシウム摂取不足が問題となるため(「食物アレルギー患者の栄養摂取状況」参照)、その摂取方法としてアレルギー用ミルクの利用、カルシウムを多く含む食品(「除去食物別の具体的な解説例」 参照)の種類や摂取の目安量などを具体的に伝える。
乳製品はアレルギー表示の代替表記などが複雑なため、表記をわかりやすく説明する。
牛乳は加熱や発酵させることで抗原性を低減させることは難しい。


3.小麦アレルギー

小麦は、パンや麺などの主食の原材料であるため、患者の主食は米飯中心となる。
米粉や雑穀粉、でんぷんなどの代替食品を利用した代替調理の方法を紹介する。
醤油は原材料に小麦の表示があるが、完成した醤油には小麦のたんぱく質は残存しないため、小麦アレルギーでも醤油を除去する必要は基本的にない。