アズマネックスツイストヘラーの臨床的効果の検討 | 化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 電磁波過敏症 シックスクール問題を中心としたブログです

・気管支喘息 治療1
座長:久米裕昭(近畿大学医学部呼吸器・アレルギー内科)

P1-3-1.高齢者喘息患者におけるモメタゾンフランカルボン酸エステルドライパウダーインヘラーの臨床的効果の検討

大成洋二郎1), 春田吉則2), 向田賢市1,2), 近藤圭一1), 森田直樹1), 河野修興2)
呉共済病院忠海分院1), 広島大学大学院分子内科学2)


--------------------------------------------------------------------------------
【目的】吸入ステロイド薬(ICS)は気管支喘息の第一選択薬として位置付けられている.
しかし,高齢者喘息患者はアドヒアランスが悪く,理解力の低下により吸入方法が適正に行われない場合も多い.
さらに吸入流速の低下も大きな問題となる.
ICSは有効性だけでなくデバイスの違いによる簡便性,肺内到達率や安全性などの異なる特徴を持つ.
特に高齢者喘息患者では年齢や吸入手技などを考慮して使い分けることが重要である.
モメタゾンフランカルボン酸エステルドライパウダーインヘラー(MF-DPI)(アズマネックスツイストヘラー)は強力な抗炎症作用を有し,デバイスも簡便である.さらに吸入流速にかかわらず安定した肺内沈着率が得られると考えられる.
高齢者喘息におけるMF-DPIの臨床的効果を明らかにする目的で検討を行った.
方法】当院に通院中でフルチカゾンを使用中の高齢者喘息患者を同用量のMF-DPIに変更し,呼吸機能検査とACTにて臨床的効果の評価を行った.
結果】MF-DPIに変更することにより呼吸機能検査と臨床症状は改善傾向を認めた.また重篤な副作用は認めなかった.
【結論】MF-DPIは高齢者においても安全で有用性の高いICSであると考えられた.

第22回日本アレルギー学会春季臨床大会 2010年5月開催