・ぜん息などの情報館(一般の方)より
http://www.erca.go.jp/asthma2/
・乳児ぜん息の特徴
乳児ぜん息とは0~2歳までのぜん息をいいます。ぜん息の発症は1~2歳までにピークがあり、そのほとんどが小児期の間、続きます。
ぜん息は慢性に経過するので、早期発見、早期治療にあたって乳児のころから対応する必要があります。
乳児は言葉で訴えることができませんので、保護者が乳児ぜん息の特徴を理解し、日ごろから観察していくことが大切です。
乳児は体がどこも未熟
生まれて間もない乳児は、気管支や気管支の壁がやわらかく薄いので、炎症が起こりやすくなります。
タンも多く分泌されますので、ぜん鳴はヒューヒューより、ゼロゼロが多くなります。
また、いろいろな病気にさらされていないので、ウイルスの感染が多くなり、その後、ぜん息になることもあります。
.急速に悪化することも
小児に比べて気管支の内径がせまく、また呼吸を助ける筋肉が発達していないので、ちょっとした刺激でさらに気道がせまくなり、ぜん息発作が急速に悪化します。
気管支が閉塞してしまうと、ぜん鳴が聞こえにくくなるので注意が必要です。
.β2刺激薬が効きにくい
1体内にβ2刺激薬の受容体(受け止めるもの)が少ないため、β2刺激薬が効きにくくなります。
β2刺激薬は発作が起こったときに最初に使う気管支拡張薬ですので、発作時に薬を吸入しても効き目が弱くなります。
.小児よりぜん息の診断が難しい
乳児期にゼーゼー、ゼロゼロする病気は、ぜん息のほかに、細気管支炎や心臓疾患などがあるため、ぜん息と診断するのは小児より難しいことです。
典型的なぜん息は、乳児期にアトピー性皮膚炎を発症し、そのあとにゼーゼー、ゼロゼロが起こり、呼吸困難症状があらわれます。
.保護者による観察が大切
15歳未満のぜん息児を対象に、健康の回復・保持・増進を図るために、医師の健康管理のもと、専門の指導員により療養生活上の指導等を行うとともに、リハビリテーションの指導、レクリエーション活動等を行っています。