SHS診療マニュアル第3部14 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・Ⅱ. 室内空気質による健康影響に関する相談
Q5.広義のシックハウス症候群の原因は何ですか。
A

室内空気質(Indoor Air Quality)に影響し、健康に影響を及ぼす可能性のある要因として3要因ある。

化学的要因(揮発性有機化合物(ホルムアルデヒド、有機溶剤、殺虫剤など)、二酸化炭素、オゾン、たばこの煙など)

生物的要因(細菌、カビ、ウィルス、植物花粉、ダニなど)

物理的要因(高熱、騒音など)
Q6.シックハウス症候群というのは病名ですか。
A

厚生労働省は診療報酬請求において傷病名としては認めている。

「病名」かということになると、医学的にはまだ確定されてはいない。
Q7.シックハウス症候群になりやすい体質はありますか。
A

アレルギー体質の方が罹患しやすいという報告がある。

既存のアレルギー性疾患が、室内空気質の悪影響を受けて症状を悪化させる例は多数報告されている。

喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー性の既往歴を持っている人は注意が必要。
Q8.シックハウス症候群の診断では、どのような検査を行うのがよいですか。
A

既往症のアレルギー疾患等、他の疾患との区別が非常に難しいため、現状では正確に診断できる検査・診断方法はない。

診察例

徹底した問診(発症時期・症状、住環境の変化があったか、症状の変化があったか、など)

問診をふまえた診察:症状・兆候の把握、他疾患の除外
(参考)化学物質の暴露情報を得るために、住宅の揮発性有機化合物濃度数値等を求められる場合もある。