SHS診療マニュアル第3部5 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・Ⅱ 専門医療機関への紹介
専門医療機関は少なく、初期対応は一般の医療機関で行うことが望まれている。

しかし、化学物質の回避で、小康状態にある患者は別として、診断あるいは対応困難な患者については、専門医療機関に紹介する
1)専門外来への紹介
シックハウス症候群を疑う症例を診察した場合、問診、診察、室内環境評価、他疾患の除外などにより診断し、症状の程度が経過観察可能であれば、原因を可及的に避け、必要であれば、対症療法により経過をみる。

しかし、診断や原因の検索が困難な場合や、症状の改善がみられない場合、専門外来への紹介、相談が必要となる。
施設によって、化学物質を低減したクリーンルームへの入室、化学物質の負
荷試験、神経眼科的検査、患者への生活指導、情報提供などを行い、より詳細な診断や症状の軽減がはかれる場合がある。

しかしながら、診断には、必ずしもクリーンルームを整備する必要はなく、一般医療機関でも十分診断は可能である。
参考としてシックハウス症候群患者診療外来を有する診療機関のリストを示す。

シックハウス診療は、問診、診察、説明に時間を必要とし、遠隔地からの紹介の場合も多いため、症状や患者の希望する内容を事前に伝え、予約紹介とすることが望ましい。