・1.子どもたちの訴え
▼定場留椰くん(11才)
私たち福島の子どもたちは原発事故以来、ずっと砂遊びをしていません。早く除染をしてください。
原発事故で避難する人は、学校で遊ぶ友達、家などを奪われました。責任をとってください。
▼橋本加那さん
(中学2年生13才)
震災と原発事故から5ヶ月がたちました。
今、福島県を離れて暮らす人は何人いるでしょうか?そして福島県に残って、窓を閉めた生活している人はどれくらいいるでしょうか?全国に避難している福島の人たちが、どのような思いで故郷を離れてきたのか皆さんに分かってもらえるでしょうか?
福島の子どもたちがプールにも入れず、マスクをして登下校しているこの状況を安全だと言い張る政府に、私はとても疑問を感じます。
今まで法律で決まっていた数値を何十倍にも引き上げて、それが安全だと言われても私には信じられません。
そんなやり方は、私たち中学生の間でも通用しないでしょう。
福島県民よりもお金の方が大切なのですか?大人が勝手に作った原発でなぜ福島の子どもたちが被曝しなくてはならないのか、なぜこんなつらい目に会わなくてはいけないのか、これほどの事故が起きても、どうして原発の再開を目指すのか、私には全く分かりません。
このような状況で総理大臣が変わっても良い国が作れるとは思えません。
私は6月に転校して、とても悲しい思いをしました。
友達も泣いて別れを惜しんでくれました。
そして私の前と後にも何人かの友達が転校していきました。
こんな風にだんだん、みんながバラバラになっていくのは私たちにとって耐え難い悲しいことです。
出ていった人も残っている人もお互いのことが心配でたまりません。
ですから私たちが学校の友達とみんなで一緒に安全な場所に避難できるよう真剣に考えてください。
そしてみんなが避難している間に、学校も田畑も森も山も川も、福島県全域を徹底的にきれいにする計画を立てて、それを実行してください。
私の友達を、仲間たちを絶対に誰ひとり傷つけないでください。
私たちが将来、本当に安心して暮らせるように、今できる最大限の努力をしてください。よろしくお願いします。
▼定場真椰くん(9才)
今年3年生になって、2年生のころ仲が良かった友達が原発で避難しちゃったので、少しがっかりしました。
それに外でも遊べなくなりました。
こんな生活が続くなら、福島原子力発電所はなくなった方がいいと思います。
▼小林茉莉子さん(11才)
今年の夏は去年の夏に比べて少し暑いのに、放射能のせいでプールにも入れず、また外でも遊べません。
そのほかにも宿泊学習が本当は2泊3日であったのに、1泊2日になってしまいました。
こんなことになるのなら初めからから原子力発電所は動かすべきではなかったと思います。