室内環境関連発表内容【2009年度】3 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・携帯用空気清浄機使用時のオゾン濃度測定

 首から掛けて使用するタイプの携帯型空気清浄機について,呼吸域付近(吹出し口から20cm)及び吹出し口傍(吹出し口から2cm)におけるオゾン濃度を測定した.
 4機種について,換気条件を変え,稼働時と非稼働時の濃度を測定した結果,閉鎖的な環境において,稼働時濃度が非稼働時に比べて最大で約70ppb高く,呼吸域付近の濃度が100ppbを超える機種が見られた.

また,吹出し口傍では最大で約200ppbになる機種もあった.
 100ppbを超えるオゾンガスに8時間以上暴露されると呼吸器に刺激を生じる可能性があることから,使用法に注意する必要があることが分かった.


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喫煙室およびその周辺における室内空気中たばこ関連化学物質濃度の実態調査

 健康増進法第25条「受動喫煙の防止」が施行されてから2年後,H17~18年に都内のオフィスビル26施設の喫煙室等における,空気中たばこ関連化学物質の実態調査を行った.
 喫煙室,喫煙室周辺及び事務室において,ニコチン,ホルムアルデヒド,アセトアルデヒド,アセトン,プロピオンアルデヒド,トルエン,メチルエチルケトン及びベンゼン濃度を測定した結果,全ての化学物質濃度中央値は喫煙室で高く,ニコチンは63.0μg/m3,ホルムアルデヒドは66.2μg/m3,アセトアルデヒドは113μg/m3,ベンゼンは19.2μg/m3で,事務室の2~63倍以上高濃度であった.
 たばこ煙特有成分であるニコチンについては,喫煙室周辺や事務室から検出された施設があり,これらの概要を調査した結果,喫煙場所を室内の一部に設置していた施設,喫煙室のニコチン濃度が高かった施設(267μg/m3),境界の扉を開けた時に流出気流が見られた施設があり,分煙効果を上げるためには設備対策が重要と考えられた.