表示にすがる健食の功罪「えがおの黒酢」2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・06年、健康酢市場に異変

 この2年前の06年7月13日、福岡の健食通販大手の(株)やずや(福岡市南区)の販売する『熟成やずやの香醋』に対し、公正取引委員会が排除命令を下している。

同社が06年1月18日に全国各地の新聞販売店を通じ、一般日刊紙に折り込んだ宣伝チラシ約4,000万枚に対する措置だ。
「熟成やずやの香醋は、香醋を約20倍に濃縮して飲みやすいカプセルにしています」「約8ccの香醋を2球のカプセルに詰めました」などの広告表現で、実際には「香醋パウダー約20倍の重量に相当する香醋に含まれているアミノ酸の重量の5分の1程度」しか含まれていないとされ、一般消費者に対し、同品が実際よりも「著しく優良であるとの誤認を招く」ものと判断された。

やずや側は、「(スプレードライヤーで)アミノ酸の水分をとばすときに成分が飛んだのだろう」として非を認めた。
 公正取引委員会は、「業界大手ということで影響を与えた金額も大きい」「表示も全国規模。総合的に見て市場競争に与える影響は多大」と判断し、「注意」抜きの排除措置を断行した。

福岡経済界にも激震が走った。

やずやの06年3月期の売上高は407億8,200万円に達していた。

対象となった商品だけで240億円にも上る。

その後、JADMA((社)日本通信販売協会)のマーク使用を自粛するなど、しばらくは謹慎の日々を送る。

製造工場もそれまで委託していた井藤漢方製薬(株)(大阪府東大阪市)から別の工場に切り替えて、中国での生産体制を見直すなど苦難の道を歩むことになる。

翌年3月期の決算では50億円の落ち込みを見せ、現在は200億円台で推移している。