炎症5 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・7.痛い時、冷やすか、暖めるか?
 急性期:冷やす、安静←冷やしたり、安静にすることで、炎症を抑制し、組織の障害を軽減出来る(注5)。

なお、冷やした後は、リバウンドで、血流が増加する。
 慢性期:暖める、動かす←暖めたり、軽く動かして、血行を良くし、発痛物質(注6)を除去する。
 暖めて、血行が良くなり、痛みが増悪する場合は、急性期の炎症が存在すると考えられる。

 8.風邪に罹ったら、暖めるか、冷やすか?
 寒気がある風邪:暖める(風邪の引き始め)
 熱感がある風邪:冷やす(風邪の発熱期)

 1).暖めた方が良い風邪:風寒型
 ゾクゾクと寒気を感じる、頭痛がする、手足の冷え感がある→風呂に入り、身体を暖めると良い。葛根湯(注7)、ジャガイモ等の根菜類が良い。

 2).冷やした方が良い風邪:風熱型
 熱っぽい、黄色い鼻水が出る、喉が乾いて痛む→喉、頭を冷やすと良い。

銀翹散(ギンギョウサン)、ミカン等の柑橘類が良い。
 食事として、白米の御粥は、どちらの型の風邪の際にも良い。

 9.アレルギー性炎症
 1).early phase reaction(EPR:即時型反応)
 抗原暴露後、15~30分後に、発赤、膨疹が出現する。
 肥満細胞表面のIgE抗体に、抗原が結合して、ヒスタミンが遊離される。
 ヒスタミンにより、血管が拡張し、平滑筋が収縮し、血管透過性が亢進する。

 2).late phase reaction(LPR:遅発型反応)
 抗原暴露後、6~12時間後に、紅斑、浮腫(腫脹)が生じる。
 リンパ球、好酸球、好中球が浸潤している。
 PAF、LTB4、ECF-A、NCF-Aによって、好酸球、好中球が遊走し、浸潤する。 
 PAF、LTC4、D4、E4によって、血管透過性が亢進する。
 好酸球から放出される酵素やEPOは、ヒスタミン、PAF、LTC4、LTD4、LTE4を分解するが、好酸球から放出されるMBP、EPO、ECP、EDNは、炎症局所の組織を障害したり、肥満細胞を活性化させる。

このように、好酸球は、アレルギー性炎症を、抑制する側面と、促進させる側面がある。