歯に、肌に、空気に。身近な水銀 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・歯に、肌に、空気に。身近な水銀
 水銀は環境中に幅広く存在する重金属です。また、
スキンクリーム、防腐剤、体温計、血圧計、蛍光灯、スイッチ、電池、歯科治療用のアマルガムなど、最近まで、身近な製品に使用されてきました。
 水俣病を引き起こしたチッソは、アセトアルデヒド(塩化ビニールの原料)を製造する触媒として、水銀を大量に使いました。

現在でも、多くの国で塩化ビニールの製造過程で、使用が続けられています。
また石炭火力発電や産業廃棄物の焼却炉からも水銀は排出されています。
 2002年のヨハネスブルグサミットで、「化学物質による人の健康と環境への悪影響を最小化する」2020年目標が決議されました。

同年、UNEP(国連環境計画)が世界水銀アセスメントを実施し、「先進国では水銀の使用量は削減されているが、大気中に排出される水銀は増加傾向にある。

開発途上国では小規模金採掘などで水銀が使用されている。

大気 歯の治療から塩化ビニールの製造段階まで、幅広く使われている水銀を地球規模で削減する国連の会議が、1月に千葉市で開かれました。

日本政府は水俣病を教訓化し、「水俣条約」と命名することを提案していますが、その資格があるのか、水俣病被害者団体から異議が出ています。

会議の背景と概要をまとめました。

水に放出された水銀は、低濃度曝露でも食物を通して人体に入ると、神経の発達障害、不妊、心臓病などの原因となる。クジラや魚類など野生生物に蓄積していて、環境リスクが高い」と結論づけました。
 2020年目標を実現するために、こうした水銀を地球規模で削減するため、「水銀条約をつくろう」というのが検討され始め、2008年にはEU、アメリカが水銀の使用削減と輸出禁止を制度化する法律を採択しました。

そうした中で、2009年UNEPの管理理事会で2013年を目途に、国際条約化することが決議されました。