鼻腔・副鼻腔疾患合併気管支喘息患者の周術期管理 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・一般演題
気管支喘息:管理とケア1
座長:玉置 淳1), 西村浩一2), 庄司俊輔3)(1)東京女子医科大学第一内科, 2)京都桂病院呼吸器センター, 3)国立病院機構福岡病院アレルギー科)

MS7-1-4.当院における鼻腔・副鼻腔疾患合併気管支喘息患者の周術期管理

野尻さと子 沼田尊功 木村 啓 望月太一古田島太 佐藤哲夫
東京慈恵会医科大学 呼吸器内科


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【目的】当院では,鼻腔・副鼻腔疾患で手術を受ける気管支喘息患者に対し,術前・術中の全身ステロイド投与を含むプロトコールを用い,周術期の喘息管理を施行している.その有用性について検討を行った.

【対象と方法】2005年3月から12月の期間に鼻腔・副鼻腔疾患手術施行予定の気管支喘息患者20人を対象とした.

対象患者に対し,当院での周術期喘息管理プロトコールに基づき術前管理を行い,その特徴の分析と,術中・術後の喘息発作および術後合併症の有無について,既知の報告例と比較検討した.

術前の全身ステロイド投与量は重症度によりプレドニゾロン0.5~1.0mg/kgの3~7日間経口投与とし,術当日はハイドロコルチゾン100mgを術前2時間前より8~12時間毎に点滴投与した.

【結果】術中・術後の喘息発作や,術後の肺炎合併例は認められず,ステロイド投与による縫合不全等の副作用も認めなかった.

【結語】今回我々は周術期喘息管理プロトコールを用いた症例についての検討を行い,鼻腔・副鼻腔疾患合併気管支喘息患者の全身ステロイド投与は術中・術後の喘息発作予防に有効であり,かつ副作用も少ないと思われた.

また,鼻腔・副鼻腔疾患の手術を施行することで,長期の喘息管理についても好影響が期待された.

第18回日本アレルギー学会春季臨床大会 2006年5月開催

ハイドロコルチゾンはヒドロコルチゾンの事です。