サルメテロールとプロピオン酸フルチカゾンの併用 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・一般演題
気管支喘息:病態と治療2
座長:興梠博次1), 鈴木直仁2)(1)熊本大学大学院医学薬学研究部呼吸器病態学, 2)同愛記念病院アレルギー・呼吸器科)

MS1-2-1.サルメテロールとプロピオン酸フルチカゾンの併用が喘息エピソードに及ぼす影響の検討

大田 健1) 足立 満2) 宮本昭正3)
帝京大学 医学部 内科1) 昭和大学 医学部 第一内科2) 日本臨床アレルギー研究所3)


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【目的】サルメテロール(SLM)とプロピオン酸フルチカゾン(FP)併用使用が喘息エピソード(入院,救急治療,予定外受診,欠勤・欠席)と喘息QOLに及ぼす影響を検討する.
【方法】SLMとFPの2剤併用による治療を新たに開始した喘息患者436例(成人370例,小児66例)を対象とし,併用開始前後各6ヶ月間において喘息エピソードを経験した患者の割合を調査した.

また併用前後の患者QOLについてACQスコアを用いて調査した.
【成績】調査前重症度は軽症44%,中等症49%,重症7%で,前治療薬としてICSを使用していた患者は103例(24%)であった.

2剤併用により喘息エピソード経験患者率は68%減少し,年齢,重症度,前治療薬別に経験率を比較しても,その減少傾向に変わりはなかった.

同様に入院,救急治療,予定外受診,欠席・欠勤を経験した患者はそれぞれ70%,97%,69%,73%減少した.
ACQの平均スコアは2.1点から0.5点に減少した.副作用は12例(2.8%)であった.
【結論】前治療薬や重症度,年齢に関わらず,SLMとFPの併用により喘息エピソードを経験する患者は著明に減少し,QOLは改善することが示された.

第18回日本アレルギー学会春季臨床大会 2006年5月開催

runより:プロピオン酸フルチカゾンはフルタイドの事です。