カルボシステイン(ムコダイン®)による遅発型固定薬疹の1例 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・一般演題
薬物アレルギー1
座長:足立厚子(兵庫県立加古川医療センター)

P5-1-5.カルボシステイン(ムコダイン®)による遅発型固定薬疹の1例

渡邊宏美, 堺 則康, 川名誠司
日本医科大学付属病院皮膚科


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18歳男性.

感冒の際に近医で処方される複数の薬剤を内服する度に,右大腿部内側と右足背に楕円形の紅斑を生じるというエピソードを計3回認めたため,平成20年2月に当科を受診した

.固定薬疹を疑い,被疑薬である臭化水素酸デキストロメトルファン,カルボシステイン,ロキソプロフェンの,皮疹部と無疹部におけるパッチテスト・スクラッチパッチテスト,内服テスト(1回量)を行ったが,結果は全て陰性であった.

その後,再度感冒様症状に対する処方薬を2日間内服したところ,前回と同一部位に紅斑が出現した.固定薬疹の再燃と考え,内服薬を中止,ステロイド外用にて皮疹軽快した後,内服テストとして被疑薬剤の臭化水素酸デキストロメトルファン,カルボシステインの常用量をそれぞれ2日間内服したところ,カルボシステインで右大腿部および足背の紅斑が再燃したため,陽性と判断した.以上より,カルボシステインによる遅発性固定薬疹と診断した.

第22回日本アレルギー学会春季臨床大会 2010年5月開催


runより:ムコダインは去痰剤として良く使われます。