【アレルギー性鼻炎と減感作療法】 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・出典:耳鼻科50音辞典
http://homepage1.nifty.com/jibiaka50/index.htm

・【アレルギー性鼻炎と減感作療法】

あるアレルギー物質(抗原)に対する鼻炎などがあったときに、抗原を注射する減感作療法というのもあります。

まずどういう治療をするかですが早期に治療を開始するのが一番でしょう。(一応症状がもっとも出る科を中心に行かれるのがいいと存じます。)

もし鼻アレルギーをもっていらっしゃるならまず耳鼻科ですが杉花粉症を書いておきます。

この場合まず本当に原因が『杉』かを血液検査や皮内検査で確かめます。

これは杉花粉症なら杉の抗原液(トリイ薬品から作られてる杉抗原液、エキス液ともいいます)を薄くからしだいに濃くして,皮内に注射して最終的に体に杉の『抗体に対する抗体』をつくり、症状をでなくする治療です。

これは大きな病院の耳鼻科小児科(ゼンソクなど)で、なさってる施設もあります。

何ヵ月かかけて、徐々に次々と前より濃い杉の抗原液を注射していくやりかたで、これは施設によって少しやり方が異なることもあり、また、これで有効な患者さんもいます。

ですから、もしそれが有効かどうかは主治医の先生にお聞きしたらいいと思います。

杉なら杉の抗原(これはトリイから杉なら杉花粉エキスなどで医療機関では手にはいります)を非常に薄い濃度(反応が出ないぎりぎりの濃度、閾値)から濃度が一定量(維持量)に達するまでに週1-2回休まずに通院して少しずつ打って、抗体量を増やすのですが、『維持量』とはジンマシンや発赤などが起こらないぎりぎりの濃度です。

この限界量に達した場合は、それから月1回までじょじょに間隔をあけていって最終的には月1回に維持量注射にもっていきます。『維持にもっていくまで週2回』通院です。

この場合授乳婦でもOKです。

妊婦さんは『増やして行く』段階はしない方がいいでしょう。

ただ維持療法にすでに達したら妊娠も可能ですし月1回なら妊娠中でも維持注射は可能です。

その週2回通院がむずかしいかもしれないことと、後花粉症を起こすものが杉だけとも限らないことが問題になっています。

それも維持量にもっていくまで欠かさず週2回通院をしなくてはならず、この方法で特に杉は、有効な患者さんとあまり効きがよろしくない方もいまして(他の重複抗原が関係するようです)私は以前とある病院では10年前くらいはしていましたが今の医院ではしていません。

『減感作療法』について実施している病院があれば主治医の先生と相談の上で聞かれたらいかがでしょうか。

普通の減感作療法なら健康保険もきき、週2回でも安価です。(1回につき健康保険がきくので鼻の局所処置も含め数百円程度ですし、週2回の増量で数ヶ月ですから安価です)後治療機関です。

やはり電話などで聞かれるか、後大学病院クラスの大きな病院では、されていますし、またそこから紹介を受けるという事もできます。

それから日本アレルギー協会03-3222-3437 ここでアレルギー専門医のいるところに相談をされてもいいかもしれません。

まず花粉症発症の原理としては原因物質が体内に入るとIgE抗体と言うのができて、これが原因物質(この場合は杉ですね)とくっつき、アレルギー症状をおこします。

この杉のIgE抗体ができる人はうまれつき遺伝的(つまり遺伝子的)に決まっていますし劣性遺伝をしますが、これをもっていても生後すぐに起こるというより遺伝的に杉花粉IgE抗体が出来る人が、それに周囲の環境、つまり杉と長く接触するような環境の元でIgE抗体が蓄積されそれがある水準に達したら発病すると言うので20から30代から起こる場合が多いようです。

遺伝子的にもっていても発症に至るまではある程度杉の花粉を吸い込み、
年月を経てIgEの量を蓄積させておくと発病します。

子供はこの年月が少ないから発病しにくいのです。

しかしハウスダストには子供も結構接しますし、幼少時からハウスダストアレルギーとし発症する場合が多いです。

ハウスダストにも減感作療法は出来ます。方法は上の通りです。

どういうふうに効果があるのでしょうか?

杉花粉を例にしましょう。

こういうふうに、遺伝的にIgE抗体というものが出来る人で、長く杉なら杉の多い環境にいると杉に対するIgE抗体が沢山できますが、それが元で、杉に対するIgE抗体と花粉がくっついて、発症するので、まずあらかじめ花粉エキス(抗原)を少なめから打っていき、体内にIgG抗体というものを作っていくのです。

この繰り返しによって、IgG抗体がかなり重積されると、体内に杉花粉が入った時にこの花粉を抗原と言うと、抗原がIgE(これと花粉が結び付くとアレルギー反応が起こる抗体)に、付く前に、抗原とIgGが付き、抗原とIgEとの結合を阻み、アレルギー症状を防ぐと言われています。

また抗原エキスを体内に入れると、肥満細胞という、これまたアレルギーに関与する細胞の花粉に対する感受性が下がるからとも言われています。

いろいろな説があります。

確かにまだよくわからない所もありながらリンパ球反応を押さえるかとか様々です。
ともかく体を抗原にならして行くやり方ですね。

今減感作療法治療のエキスとして認められているのはハウスダストと花粉に関しては杉、ホウレン草、ブタクサ、赤松だけ(99年段階です。もう少し増えるかもわかりませんが)その他は開発されていません。

いくつももってる人はそれなら全部打ったらどうかと言いますが、
体は何種類も一度にうったらヒスタミンなども一挙に増えてしまって体が過敏反応を起こすこともあります。

杉とその他の重複するものに花粉症があるといささか不利です。

最近は杉単独の患者さんが少なく、必ず重複するものももたれ、杉だけでは不利な面もあります。

杉に対してこれをされるとするとやはり秋くらいからでしょうか。春には出来たら維持量にもっていきたいから。


まだハウスダスト単独の場合ならよく効果がある人もいます。ハウスダストでは年間を通してかなりの耳鼻科で行われています。

原理も同じで少ない量から維持量にもっていくまで週2回通い、一定の維持量が決まったら月1回にする。これはハウスダスト単独の通年性アレルギーにはかなり効果があります。

なお施設によってはあまりにも週2回の通院が苦しいというので急速減感作療法といてその注射量を急速に増加させる所もありますが。

しかし急速な増加でアナフィラキシーショックの可能性もあり、厳重な医師の管理下での元でされています。

入院して行う所もあったり、またエキスも改良されたり、今後口から飲むものも開発が進められています。

ただこれをするには抗原同定と維持までに通院しないと行けないことと、たくさん抗原がある場合は杉だけをしても効果があるかという問題はあります。

ただ減感作でなくても杉だけならば、1月はじめから,少しずつ予防的に『抗アレルギー剤』を服用することでかなり違います。2月の全盛期には、さらに鼻に点鼻薬、抗ヒスタミン剤など追加させます。

この抗アレルギー剤は長期服用も安全なので私は1月くらいからもう服用させていただいています。

私は一般的に昨年出てる人は症状が出るより少し早めに通院を言っていますので、そのようにいらっしゃっています。

全盛期はまったく症状が出ないとは言えないけど早期服用で症状が軽くはなり
ます。