・出典:日本東洋医学会
http://www.jsom.or.jp/universally/
・インフルエンザの漢方治療について
いよいよインフルエンザが流行する季節がやって参ります。
タミフル等インフルエンザ治療薬が使いにくい方には漢方薬をおすすめします。
漢方薬の麻黄湯が広く用いられていますが、麻黄湯にはインフルエンザウ
イルスの増殖を抑制する効果があり、発熱の日数を短くします。
タミフル等インフルエンザ治療薬と併用しても良いことが知られています
が、麻黄湯の主薬である麻黄には交感神経を興奮させる作用がありますので、血圧を上昇させ心臓の負担を多くし、動悸が起こる場合があります。
また、排尿障害を来したり緑内障を悪化させる危険性もあります。
特に高齢者では注意が必要です。
漢方薬は一人一人の病状に応じて選択しますので、インフルエンザ=麻黄
湯ではありません。
体温が上がっているのに寒気だけを感じる人には麻黄附子細辛湯、咽の痛みや繰り返し起こる寒気と熱感のある人には桂麻各半湯などを用います。
漢方を専門とする医師・薬剤師に良く相談して下さい。
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