スギ花粉症患者の日中の眠気―花粉飛散量の影響― | 化学物質過敏症 runのブログ

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・ミニシンポジウム37
アレルギー性鼻炎―病態生理と治療3―花粉症の病態を中心に―
座長:竹内裕美1), 松原 篤2), 湯田厚司3)(鳥取大学医学部感覚運動医学講座耳鼻咽喉・頭頸部外科学1), 弘前大学医学部耳鼻咽喉科2), 三重大学大学院医学系研究科病態修復医学講座耳鼻咽喉・頭頸部外科学3))

MS37-6.スギ花粉症患者の日中の眠気―花粉飛散量の影響―

加藤千晶1) 南 由優1) 小柳桃朱1) 荻野 敏1) 有本啓恵2) 入船盛弘2) 岩田伸子2) 大川内一郎2) 菊守 寛2) 瀬尾 律2) 竹田真理子2) 玉城晶子2) 馬場謙治2) 野瀬道宏2)
大阪大学大学院医学系研究科保健学1) 大阪アレルギー・健康支援機構(OHCASS)2)


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【目的】スギ花粉飛散量が異なる2年間において,スギ花粉症患者の症状・QOLと日中の眠気にどのような差が見られるか検討した.

【方法】2008年と2009年のスギ花粉飛散ピーク期に,大阪府・兵庫県の診療所においてスギ花粉症で受診した患者にJRQLQ(No.1),日本呼吸器学会Epworth Sleepiness Scale(ESS)暫定版を含むアンケート調査を実施し,2年間の症状,QOL,日中の眠気を比較検討した.

【結果】2009年は2008年と比較すると花粉飛散量が多い年であった.

2009年の症状スコア平均点は13.4,QOL合計スコア平均点は21.6,日中の眠気の平均点は10.2であり,スコアは2008年より悪化していた.

2年間の比較では,症状とQOLともに有意に差が見られた.

日中の眠気は,統計的有意差は見られないものの,花粉量の多い2009年において眠気が強い傾向にあり,また重度の眠気をもつ患者が増えていた.

【結論】スギ花粉症患者は花粉飛散量に影響を受けていることが明らかとなった.

第59回日本アレルギー学会秋季学術大会 2009年10月開催