地域医療連携としての小児アレルギー教室 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・ミニシンポジウム23
食物アレルギー・薬物アレルギー―病態生理と治療3
座長:寺田明彦1), 伊藤節子2)(大同病院小児アレルギー科1), 同志社女子大学生活科学部食物栄養科学科2))

MS23-7.アレルギー疾患乳幼児保護者が必要としている地域医療連携としての小児アレルギー教室

小椋香苗
京都八幡病院小児科


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京都府南部に位置する八幡市において,アレルギー疾患を持つ乳幼児保護者を対象としたアレルギー教室を,八幡市健康保健課・子育てセンターと共同で2008年度に4回開催した.

参加者は37名(当院小児科通院中4名,保護者あるいは祖父母が八幡市在住で他院通院中33名).

保護者が必要とする地域医療連携としての小児アレルギー教室を理解するために,参加保護者に「講義を受けて思ったこと」,「現在の心配ごと」,「アレルギー教室に期待すること」についてアンケート調査を実施した.

回答率は89.2%で,「講義を受けて思ったこと」では「疾患を理解し,頑張る力ができた:100%」,

「現在の心配ごと」では,「治癒について:100%,除去食について:57.6%,薬について:21.2%,他のアレルギー疾患の発症:12.1%,精神・心理的発達:0.6%」,「アレルギー教室に期待すること」では「除去食献立と実習:42.4%,親同士の交流:15.6%,ステロイド薬や治療薬の知識:9.1%」であった.

子育てセンターなどを基地とした「保護者同士の交流」のもと,除去食や環境整備をともに実習し,保護者全員が各疾患を正しく理解し,患児に必要な治療とケアを実行できる力を与える,地域医療連携としてのアレルギー教室が必要と考えた.

第59回日本アレルギー学会秋季学術大会 2009年10月開催


runより:アレルギーは本人、家族だけでなく周りの理解が必要です。

こういう試みは全国で行ってほしいと思います。