・「出典」:東日本大震災情報より
http://www16.plala.or.jp/chemicaldays/jishin/index.html
■朝日8月25日 国の除染チーム発足 2カ所でモデル事業
政府は24日、東京電力福島第一原発事故で福島県内各地に飛散した放射性物質を除染する推進チームを発足させた。
表土や雑草の除去、建物の壁を水で洗い流すなどの試験を行い、放射線量を下げる効果のある手法を確立していくという。
チームは環境省や内閣府、日本原子力研究開発機構の職員ら約30人で構成。
福島市での発足式で、細野豪志原発担当相は「事故は沈静化しているが、汚染は解決に向かっていない。福島の将来は除染が進むかにかかっている」とあいさつ。
その後、除染の効果を確認するモデル事業を始めた同県伊達市を視察した。
同事業は伊達市と同県南相馬市の2カ所で開始。家屋や道路、森林、田畑など計約1万平方メートルで試験を行う。
例えば、屋根や雨どい、側溝などでは高圧水やブラシで洗浄し、森林や田畑では表土を取り除く。
落ち葉や腐葉土を回収したり、放射性物質の吸着剤を使ったりする。
効果を確かめ、9月中旬から効果のある作業を絞り込んで事業を本格化させ、地点を増やしていく。
市町村が行う除染計画も支援していく。
細野氏は記者団に「国が除染の主役となって活動に取り組みたい。高線量の地域も含めてやっていく」と述べた。(石塚広志)