・マイヤーズ・カクテル各論
気管支喘息
気管支喘息は、通常は数分以内に改善する。安定した時は1~2週に1回の注射で維持療法をする。
気管支喘息の患者にマグネシウム1.2g静注で喘息発作の改善、1秒率の増加、入院回数の減少(二重盲検法)。
カルシウムの静注で気管支喘息発作やアナフィラキシーショック改善。
その他、ビタミンC・B12・B3・B5も実験的な喘息発作に有効。
マグネシウム単独静注よりはマイヤーズ・カクテルの方が効果は早い。
線維筋痛症
これまでの30例の繊維筋痛症の治療で有効は約半数であり、有効例は3~4回目にははっきりと結果がでた。
文献でもMg, Vit-B & Cの静注で74%に何らかの改善が見られている。慢性心不全、急性上気道炎、アレルギー性鼻炎、麻薬の禁断症状、慢性蕁麻疹、運動能力の向上、甲状腺機能亢進症、こむら返り、筋緊張性頭痛。
その他のテクニックについて、ビタミンB12は筋肉注射となる。
疲労感
原因不明の疲労感にマイヤーズ・カクテル1回の静注で2~3日から数ヶ月効果が継続することがある。
ある患者(慢性肝炎)は、1~2週に1回の治療で、疲労感の改善、エネルギーレベルの改善が見られた。
別の患者(慢性疲労症候群)に2~4回/週の治療をしたところ、半数で改善が見られた。1例は1回の静注で、他の有効例は3~4回の治療で明らかに改善をしている。
原因不明の疲労感を訴える患者の47%でマグネシウム欠乏所見が見られた。
マグネシウムの筋注で80%の患者で有意な症状の改善、プラセボは18%であった。
マグネシウムは経口より静注で効果が高い。ビタミンB12も原因不明の疲労に有効であるが、単独筋注よりマイヤーズ・カクテルの方が効果は高い。
マイヤーズ・カクテルの副作用と注意事項
1急速に投与すると熱感を感じる。
これはマグネシウムあるいはカルシウムによる。
この熱間は胸部に始まり、女性は膣、男性は直腸付近に広がる。
それほど不快な感覚ではない。
2マグネシウムの急速静注は低血圧、失神を誘発することがあるが、静注を止めることで20~30秒以内に改善する。
3低マグネシウム状態の患者にマグネシウムを静注すると、マグネシウムを細胞内に取り込む時に、同時にカリウムも細胞内に入るため、低カリウム血症を起こすことがある。
4カルシウムは心疾患の患者には投与しない(問題ないとはされている)。アナフィラキシーショック(特定の起因物質により生じた全身性のアレルギー反応)は添加物によるためと考えられる。
runより:化学物質過敏症に有効とは書いてませんが、薬学からは有効な様です。まぁ、あくまでも参考です。