自閉症と水銀の関係:シリーズ(1)3 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・■体内に入った水銀はどのくらいの期間蓄積されるのか?
 人間の体は、本来体内にあってはいけない水銀、鉛などの重金属を体外に排泄する能力が備わっており、例えば、空気や水、食材から摂取されたかなりの水銀は、血液を回り、尿、便から体外へ排泄されます。

しかし、慢性的に水銀が体内に摂取されることによって、排泄能力をオーバーし、細胞に蓄積したり、脳細胞に蓄積します。
 通常、体内に入りこんだ水銀の量が半分以下になるまでに要する時間(半減期)は、約10週間と言われていますが、脳細胞に蓄積した水銀の場合にははるかに長く、7年以上かかるといわれています。

■なぜ全ての子供たちが同じように影響を受けないのか?
 これについては、世界的に疫学的な調査が十分行われていないことから、言及はできませんが、最近の調査では、少なくともメタルチオネインというたんぱく質との関係が示唆されています。
 小児自閉症患者における検査分析によって、このチオネイン結合蛋白の構造や絶対量に関する詳細な研究が実施されています。

(William Walsh,Ph.D and Anium Usman,M.D.at the American Psychiatric Annual Meeting,May 10,2001 in New Orleans)
 Dr.Walshらが行った研究では、自閉症小児の多くがこのメタルチオネインたんぱく質を造る遺伝子が欠損または障害を受けていること、またはメタルチオネインたんぱく質を造るために必要な必須ミネラルのバランスが異常であることを報告しています。
 したがって、爪や毛髪分析を行い、水銀濃度が高い小児でも自閉症症状やADHD症状がないお子さんがいる背景には、このメタルチオネインをはじめとする、人間がもつ排泄能力の差によるものと考えられます。
 体内に蓄積した水銀を積極的に体外に排泄を促す栄養素や食材がありますので、日常の食材として考えてみることが必要です。

① ニンニク、タマネギ、ネギ
 アミノ酸の「システイン」「メチオニン」を含む食材は高たんぱく質食品およびニンニク、タマネギ、ネギです。

ニンニクの使用目安は、小児の場合、1回で1カケ、週に2-3回は食材に使用してください。

ただし、食べ過ぎるとアリシン成分によって胃が荒れることがありますので注意してください。
② アボガド
 アボガドは「自然のマルチビタミン・ミネラル」です。

また、アボガドには豊富にビタミンEと必須脂肪酸が含まれているだけでなく、収穫後の農薬や消毒剤の心配がない安全な食材です。

食べる目安は、小児の場合、1回で中型のアボガド1/4を、週に2-3回は食材に使用してください。

熟しきったものをバター状にしても結構です。
③ コリアンダー
 中国パセリ、パクチーとも呼ばれる香草です。

最近日本のマーケットでも生のコリアンダーが見られるようになりましたので、料理に加えるといいでしょう。