・出典:健康情報サイト
http://kenko.data-max.co.jp/
http://kenko.data-max.co.jp/2011/06/1_35.html
自主回収、なぜ悠香のお茶石鹸だけが?
2011年6月 8日 11:26
<狙い撃ち?>
(株)悠香(本社:福岡県大野城市、中山慶一郎社長)のお茶石けん『茶のしずく』の自主回収が世上を騒がせている。
回収の経緯について同社は、「第23回日本アレルギー学会」で同品に関するアレルギー発症の症例が報告されたため、対応の必要性を強く感じたことから自主回収に踏み切った」とNET-IBの取材に対して回答していた。
厚労省に相談し、「万全を期するために、1日も早く市場から取り除こう」と、同省記者クラブでの発表に至ったとしている。
ところが同社製品が小麦アレルギーを発症するという事例は、昨年(2010年)から複数の学会ですでに報告されていたようだ。
発売中止を促す学会もあるなど、業界ではかなり早い時期から問題になっていた。
このことを受けて厚生労働省は、10年10月15日付で小麦加水分解物を含有する医薬部外品・化粧品の使用者に対する注意喚起を行なっていた。
悠香は同年12月8日以降に発売の『茶のしずく』では小麦加水分解物をシルク由来に切り替え、改訂版として販売している。
週刊通販新聞は5月26日付のネットで「悠香、商品自主回収の真相は」と題し、自主回収に至るまでの経緯を細かく検証している。
同新聞では、回収までの経緯と回収に至るプロセスに疑問を投げかけている。
前者では、厚労省に寄せられた報告例が悠香の製品に対する67例のみで他社製品に関する報告がない、また厚労省の見解が悠香の製品に特異的に起きているものだとし、それ以上原因究明を行なう姿勢がない――の2点に疑問を呈している。