・3、自由記述、聞き取り、アンケート調査による訴えの内容の一部
1.ガラスの温室にいて耳鳴りがする。風が止まるとすっとする。(豊橋市伊良湖地区)
2.肩こりや耳鳴りがひどく、手に力が入らずミニトマトの収穫ができない。
(豊橋市渥美地区)
3.夜寝られず、仕事に集中できないため、ホテルに宿泊し出勤。(豊橋市細谷地区)
4.姫島に釣りに行った時、しばらく磯に横たわっていたら起き上がれなくなってしまった。起き上がっても体がふらついていた。(豊橋市細谷地区)
5.毎日が苦しくてまるで生殺しの状態だ。(豊橋市細谷地区)
6.ガラスが響く。おなかがおかしくなった。(豊橋市久美原地区)
7.夜眠れず、200万円かけて真空サッシにしたが変わらない。(湖西市)
8.夜寝られずうつ病になった。病院にいっても治らない。(田原市)
9.家の床、壁が振動して眠ることができない。事業者と交渉、費用を負担してもらいホテル住まいをしていたが、昨年、県が低周波音の測定をおこない被害が出るレベルではないとされ、ホテルの費用保証は打ち切られた。県の測定は苦痛を感じる時の風向ではなかった。現在はアパートを借りて、夜になると家族で寝に行っている。(田原市)
10.外耳の裏側が腫れ、頭痛がひどい。(東伊豆町)、
11.朝起床して左方向に行こうとするが、右へ右へと体が傾き、反対側へ行ってしまう。血圧が上昇した。(東伊豆町)
12.くも膜下出血で倒れ、亡くなられた。(東伊豆町)
13.頭痛がひどく、仕事をするのが困難、吐き気がする。閃光や影も不快だ。(イギリス)
14.風車が速く回っているとき、ストレスと極度の不安を感じる。(イギリス)
15.夜眠れない。頭痛で目覚め気分も悪い。昼は集中できない。騒音で押しつぶされる感じ、不快でくたくたになる。(イギリス)
16.ほとんど押しつぶされる感じ、騒音なんてもんじゃない。拷問だ。(イギリス)
17.生活も家もめちゃくちゃになった。短気になったような気がする。(イギリス)
18.風車ができる前の生活の質は失われた。もはや生活をコントロールすることはできない。庭に座って作業したり、家の中でゆったり過ごしたり、十分な睡眠をとったりすることはできない。(イギリス)
19.騒音で疲れる。わずらわしい。聞えるというより感じる。事業者は、われわれが証明しなければ問題を否定するが、どうやって証明できるというのだ。(イギリス)
20.地域の人は風車が良いものと間違った印象をもっているので疎外されている。退職後の家になるはずだったのに、安く売らなければならない。(イギリス)
21.家を離れると健康が回復する。(イギリス)
※イギリスの事例は、医師アマンダ・ハリー氏によるウエールズ、コーンウォール、北イングランド地方の風車近隣住民の疫学調査にもとづく論文「風車の騒音と健康」から引用した。
同医師によると、フランス、ドイツ、アメリカ、ニュージーランド、
オーストラリアでも同様の健康被害が訴えられているという。
また、アメリカの元コロンビア大学教授、ニナ・ピアポント氏もウィスコンシン州、オランダとドイツの国境付近、フランスなどの風車近隣住民の疫学調査から、頭痛、めまい、不安定、吐き気、疲労、耳鳴り、怒り、興奮、不安神経症、気持ちの落ち込み、集中力欠如、学習力不振などの身体異常と風車騒音との関連づけをしている。
4、家屋・動物への影響
①床下から振動が押し寄せて、家が震動する。(東伊豆町)
②戸や置物がガタガタする。(東伊豆町)
③音が屋根に覆いかぶさる。(東伊豆町)
④家の床、壁が振動し、寝ることができない。(豊橋市田原市)
⑤風車の方向にむかって犬が夜中吠えつづける。(東伊豆町)
⑥犬が部屋の中を駈けずり回り、壁をかきむしる。(東伊豆町)
⑦犬、猫が嘔吐する。(東伊豆町)
⑧小鳥がいなくなった。(東伊豆町)
⑨犬が散歩に行きたがらない。(豊橋市細谷地区)
⑩カラスがいなくなった。(豊橋市細谷地区)
⑪一帯の砂浜では海亀が産卵に上陸しなくなった。風車から1キロ以上離れたところには上陸している。(豊橋市細谷地区)
⑫シーズンになってもキスが釣れない。ちょっと離れると釣れる。(豊橋市細谷地区)
⑬ボラが跳ねる姿が見られない。(豊橋市細谷地区)