(中略)
変電設備からの磁場
変圧器は電圧を増加ないし減少させる。それは発電所やその支所、住宅地や工業地帯で使用される。
住宅地の変電所には、地域的送電網から通電している。そこでは、6000 ボルトから30000 ボルトの供給電圧が、家庭での使用に要求される230 ボルトないし400 ボルトの電圧に変換される。
基礎変電施設は、高電圧装置、変圧器および低電圧配電装置により構成されている。
低電圧配電装置そのものと、それと変圧器との接触部分とは、いずれももっとも強力な磁場を生成する。
これは部分的には、そこでは高電圧部分よりも電流が大きくなるためであるが、それだけではなく、低電圧配電装置では個々の導線が空間的に分離されていて、磁場がさらに強化されるためでもある。
変電施設にはさまざまな型のものがあるので、それが生成する磁場に対して、一般的に適用できる指針を作成するのは非常に困難である。