≪消費者リポート;第982号、1996.9.7≫より
化学物質を取り込む合成洗剤
合成洗剤は金属アレルギーとも関係しています。
スウェーデンの製鉄所で、たくさんの労働者がニッケルのアレルギーになりました。
これは合成洗剤で金属板を磨いていたからです。
同じことが人間の口の中で起きています。
歯科医院で虫歯を治療した後、アマルガムやニッケル・コバルトクロム合金、金や銀とパラジウムの合金などを詰めます。
これらがアレルギーを起こすことがあるのです。
金属の詰めものの入った歯を、合成洗剤入りの練り歯磨きのついた歯ブラシで毎日ゴシゴシ磨きます。
すると金属の表面の酸化被膜が破けて、微量ですがそれらの金属が口の中に溶け出します。
この溶けた金属が体内に吸収され、血液循環に乗って患部に到達し、そこで、アトピー性皮膚炎をおこすのではないかと考えられています。
上半身のひどい皮膚炎に悩んでいた娘さんを調べると、歯にアマルガムとパラジウム合金を詰めていました。
これを全部取り除いてセラミックに変えると、劇的に良くなりました。
~中略~
合成洗剤で、有害な化学物質を人体に取り込まれやすくしているのが原因なのではないかと思います。
化学物質過敏症と歯科の関係 「医者が無力なワケ」より抜粋
現代では、化学物質過敏症に苦しんでいる人は、アメリカで5人に1人、日本でも10人に1人はいるといわれています。
その原因とされている化学物質について、北里大学 神経眼科 宮田幹夫教授からショッキングな警告があります。
身の回りで使われている10万種類以上の化学物質の中で、安全性が確認されているのはたったの3%程度というのです。
それ以外の97%の化学物質は安全なのか、危険なのかわからないまま使用されているのです。
今まで化学物質の危険性は、致死毒性だけが問題視されていましたが、現代では、微量でも遺伝子を傷つける特殊毒性(発がん性、催奇形性、遺伝毒性)が立証され、更には免疫毒性(アレルギーなど)の原因、超微量でも化学物質過敏症の原因にもなることが明らかに。
『キレる』、『ムカつく』という子どもたちの現状も、化学物質が原因でしょう。学校や教育のせいではない、と宮田教授は断言しています。
この化学物質過敏症の原因として挙げられる主なものは、「化学建材」、「食品添加物」、「歯科金属」、「合成洗剤」、「車の排気ガス」などです。
このうち、歯科金属、合成洗剤は既出の通りです。
もう一度、ご自分のお口の中をご覧ください。
もしかしたら、そこの原因があるかもしれませんよ??