・一人ひとり違う治療法ということですが、具体的にはどんな治療法があるんですか?
まずはすでにわかっている問題物質の「排除と回避」です。
電磁波だけではなく、検査によってほかの物質が複合的に要因となっている場合はその誘発物質がわかれば、生活の中から排除してゆくことが可能となります。
「免疫療法」といって、特別なワクチンを投与することで問題となる因子に対する免疫を高める方法がとられることも。
また、要因が食べ物の場合、「ローテーションと多様化食餌療法」という方法があります。
これは要因となる食べ物を一定期間のなかでローテーションを考えて取り、アレルギー抗体を強めて過敏反応を弱めるものです。
このようにひとつの原因に対してもそれを排除・回避する方法と、向かってゆく方法とがあり、患者によってとられる方法が違うんですね。
もうひとつ、センターでとても重要視されているのが栄養学的な観点です。
予防医学の観点を持っているここでは、病気になるのは必要な栄養がたりなくなっているからと考えられます。
とくに電磁波対策としては脂肪をとることを勧めていました。人間の脳は脂肪でできていて、脂肪は絶縁体として働くことからです。
また、電磁波によって乱された神経のシステムを回復させるために、正常に機能させる働きをもつミネラルを充分にとることも大切だとか。
センターではミネラル豊富な天然の塩をとることを勧めていましたね。
ほかにも刺激の少ないオーガニックの食品をとり、水にも気をつけるといった食生活の指導が行われています。
時には静脈注射で栄養を取るという治療もありました。
他にも外科手術や薬物療法もありましたが、これは必要な場合のみに施す、というスタンスでした。
なるべく患者のもつ身体の機能を高めてエネルギーバランスを整えることで、電磁波過敏症を克服させるというのが目標となっています。
そのために、気功療法、心理学的カウンセリング、サウナ風呂(神経組織の回復に役立つ)なども治療の一貫として取り入れられていました。
これらの治療法を慎重に組み合わせてゆくことで、個々の医療プログラムが作られていました。