東日本大震災情報の緊急要望第二弾 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・「出典」:東日本大震災情報より
http://home.e06.itscom.net/chemiweb/ladybugs/0311eq.htm#yobo

・ 東日本大震災情報の緊急要望第二弾:   

安易な焼却処理と建設廃木材の再利用を止めてください

 東日本大震災で、大量のがれきが発生し、その処理が困難を極めていますが、朝日新聞は、4月30日の「津波がれき難敵」と題する記事を載せ、海水の塩分から塩化水素が発生するなど間違った知識を広げています。
以下は、元大阪大学助教授の植村振作さんが朝日新聞にだした抗議文です(小見出しは編集部で付けました)。

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  貴紙福岡版(2011.4.30 10版2頁)の記事「津波がれき難敵」(署名記者名:疋田多揚、森本未紀、池田敦彦)を読みました。
この記事は、津波がれき処理法の一つとして考えられる焼却に伴い、家屋廃木材や布団、畳などに含まれる塩分(塩化ナトリウム)が燃焼によって有害な塩化水素を発生する虞があることを読者に知らせ、警告する目的で書かれたものと理解します。
記事には、環境省などによると、と断り書きをして、廃材中に含まれる塩分の加熱によって発生した塩素とゴミの中の水素とが結びつき塩化水素が出来る旨書かれていますが、これは基本的な点で誤っています。

食塩の燃焼によって塩化水素が発生するというのは間違いです。

津波がれきの焼却によって発生すると恐れられている
塩化水素は、主にがれきに含まれている塩化ビニル(塩ビ)製床材、壁紙、電線、上下水道配管等の塩ビが熱分解して出来る塩化水素です。
環境省の説明は、過去に塩ビ工業・環境協会が繰り広げたダイオキシン原因食塩説の源になった実験等をよりどころにしていると考えられます。