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・■朝日5月24日 セシウムの残留 地表5センチに9割 広島大調査 上下入れ替え有効

 東京電力福島第一原発から放出されて降った放射性セシウムが、事故後一カ月以上たっても地表から5センチ以内に9割がとどまっていることが広島大などの調査でわかった。

15センチまでなら99%以上という。

旧ソ連・チエルノブイリ原発事故では、汚染された表層土を60センチ下に埋める方式を実施した。

今回の校庭などでの土壌汚染でも「上下入れ替え方式」が有効なことの裏付けになりそうだ。
 広島大サステナセンターの田中万也講師(地球化学)らは、郡山市など福島県の4カ所の土壌を4月13日に取り、放射性セシウムなどの濃度が深さでどう変わるか調べた。
 その結果、郡山市日和田町の2カ所と西白河郡矢吹町では地表から5センチまでに放射性セシウム全体の約97%が、福島市飯坂町では約88%がとどまっていた。

いずれも15センチまでに99%以上があった。
 セシウムは土壌の粘土と強く結びついて表層にとどまり、深いところにしみこまない性質がある。

埋めててしまえは、セシウムはその場を動かず、放射線は地表に届かない。放射性ヨウ素も同様に地表から5センチ以内に75%以上がとどまっていた。

京都市で開かれている国際分析科学会議で24日発表する。
 文部科学省が同県内で上下入れ替え方式の実験をしたところ、地表の放射線量は入れ替え前の10分の1まで減ったという。
 近畿大の山崎秀夫教授(環境解析学)が東京都や群馬県で調べた結果でも、地表から1センチ以内に96%以上がとどまっていた。

山崎教授は「表層が汚染された土を別の地域に捨てるのは困難。

ほかに有効な方法はないのではないか」と話している。
 (鍛治信太郎)