大震災と化学物質:より詳しく5 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・■朝日新聞2日 停電腐る水産物6万トン、宮城県、異例の海洋投棄容認 

 国内有数の水揚げを誇る宮城県の漁港で、冷蔵や冷凍保管していた水産物の腐敗が深刻になっている。

総量は約6万トンにのぼる。倉庫の損壊や停電が続いており、衛生上の問題が起きかねないとして、県は1日、異例の海洋投棄を認めた。
 気仙沼市にある気仙沼漁協の超低温冷蔵。入り口の扉はひしゃげ、がれきが塞いでいる。壁に穴があき、本来なら零下50度以下の倉庫内は常温。

腐り始めた魚の強烈な臭いが、鼻を突く。

「温度が5度上がっただけで品質が保てない。もう全滅だ」。

漁協の村田次男・代表理事専務は嘆いた。
 県によると、津波の被害が大きかった気仙沼市、石巻市、女川町には約170の冷凍・冷蔵工場がある。

3月31日現在、保管されている水産物は6万トン以上。
 通常は、腐った魚や加工品は産業廃棄物として所有者が自已負担で処理する必要がある。

だが、6万トンは県の年間水揚げの2割近く。

焼却処理に限界があり、一時保管場所もないため、県は環境省と調整。

海洋投棄はロンドン条約の議定書で禁じられているが、海洋汚染防止法の特例で「緊急的な投入」を認めることにした。

計画では、土砂の運搬船に水産物を積み、沖合で捨てる。(後藤泰良、高橋昌宏)