・アレルギー情報センターより
http://www.allergy.go.jp/allergy/index.html
Q小児喘息は治ると聞きましたが?
思春期までに6~7割はなおります(正確には“寛解”―発作が出なくなることで治癒とは異なります。)が、残りは成人喘息に移行します。
またいったん治ったように見えても再発することもあります。
症状がなくなっても気道の過敏性は残っているという研究結果もあります。
きちんと薬で状態をコントロールし、減感作療法や、環境整備をやることで寛解に持っていける率は上がります。
Q喘息でたくさん薬を使っていますが、時々頭痛がします。
常用薬の上に市販の頭痛薬を飲んでもいいでしょうか。
喘息の薬と頭痛薬を一緒に飲んではいけないということはありません。
気をつけなければいけないのは“アスピリン喘息”といってアスピリンやその他の解熱鎮痛薬で発作を起こす人がいることです。
小児ではまれですが、成人喘息の10%弱にそういう人がいます。
喘息になってからそういう薬を使って大丈夫であった人はいいのですが、喘息発症後はじめて解熱鎮痛薬を使うときは気をつけなければいけません。
風邪薬の中に入っている解熱薬や、歯科、整形外科でもらう痛み止めにも気をつけてください。
鼻ポリープのある人、においの分からない人、などはアスピリン喘息である率がもっと高くなります。
また貼付剤で起こることもあります。
Q吸入ステロイドを朝だけ1吸入し、他に気管支拡張薬、抗アレルギー薬、去痰薬を飲んでいます。
1年ほど前から発作は起きてないので吸入ステロイドを止めたいのですが。
他の薬を服用していられるのでむしろ朝1回の吸入ステロイドは少ないのではないでしょうか。
吸入ステロイドは喘息治療のもっとも基礎的な薬ですから他の薬から減量、中止していって最後に吸入ステロイドだけで様子を見て中止できるかどうか主治医と相談なさってはいかがですか。