「空散で人と生き物があぶない」ではないのか | 化学物質過敏症 runのブログ

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・出典;化学物質問題市民研究会
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/index.html

・ピコ通信/第132号
発行日 2009年8月24日
発行 化学物質問題市民研究会
URL http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
NHKクローズアップ現代 7/30放映
「松があぶない」は
「空散で人と生き物があぶない」ではないのか


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 7月30日夜に放映された、NHKクローズアップ現代「松があぶない~ゆれる松枯れ対策~」をご覧になりましたか。

農薬空中散布を取り上げるということで、大変期待して観たのですが、がっかりしました。
 まず、番組表で見た時に、タイトルの「松があぶない」に違和感を覚えたのですが、中身は「人があぶない」なのだろうと思って観ました。

しかし、タイトル通りの内容だったのです。
 放映された内容の概要と、問題点、松枯れ空中散布について考えてみたいと思います。

■「松があぶない」番組の内容
 イントロ(見出しは当編集部。以下同様)

 日本の美しい風景を彩る青々とした松(白砂青松)。

その松がわずか数ヶ月で無残に朽ちる松枯れが全国で猛威をふるっている。
 松が姿を消した斜面では土砂崩れが発生し、住民は危機感を募らせている。
 この松枯れを防ぐために長年行われてきたのが、農薬の空中散布(以下空散)。

しかし、昨年島根県出雲市の空散で1200人余りが体の異常を訴える事態が発生した。
 空散を見直す自治体も相次いでいるが、それに替わる対策にも、さまざまな課題が山積している。松をどう守ればいいのか、ゆれる松枯れ対策の最前線を追う。

松枯れの現状
 兵庫県福崎町の紹介:30年前から松枯れに悩まされ、4分の3の松林が失われている。

斜面では土砂崩れが発生し、住民は危機感を募らせている。

松枯れの原因:一つは、体長1ミリほどのマツノザイセンチュウ。

これを運ぶのがマツノマダラカミキリ。センチュウはカミキリに寄生している。

カミキリが松の枝を食べた所からセンチュウが侵入する。
松枯れ被害の歴史:初めて確認されたのは、明治38年、長崎県。

その後北上を続け、ついに去年、青森県まで被害が及んだ。
松枯れ対策:多くの自治体で行われてきたのが農薬空散。運び屋のカミキリを駆除するのが目的。

国が昭和48年から自治体に補助金を出して、推進してきた。
空散中止の自治体が相次ぐ
 最近、住民の健康被害の訴えを受けて、空散をやめる自治体が相次いでいる。

長野県上田市もその一つ。

診察に当たった医師(前橋市の青山美子医師)のコメント「聴診所見では心臓に不整脈があるように思われた。手も震えているし」。
 群馬県でも3年前から全市町村で空散を自粛。群馬県衛生環境研究所・小澤所長のコメント「リスクの高い薬剤を空中から散布するというようなことが果たして許されるのだろうか。危険な方法で散布することは、予防原則を働かせてやめさせるべき」
 平成18年度の空散実施市町村は179であったが、今年度は3割少なくなった。