3.換気設備設計時の留意点について4 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・3)機械換気設備(換気扇)の性能と種類
換気扇などのファンの性能は、PQ特性というもので示されます。

Pは換気扇の前後の圧力差、Qは風量です。
これは、図3-6に示すように大きな部屋(チャンバー)にファンを取り付け運転した場合の風量(Q)と部屋間の圧力差(P)の関係を示したものです。
図3-7にファンのP-Q特性の例を示します。


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Pが0の時の風量はファンに全く抵抗が無い場合の風量です。

またQが0の時のPは締切静圧と呼ばれ、ファンが空回りしている状態を示します。

従って、換気扇などのファンによる風量は、換気経路に沿った圧力損失とファンのP-Q特性が分かれば計算できることになります。

ファンのP―Q特性と換気経路の圧力損失を計算して、必要換気量に見合ったファンを選定することが重要です。
換気扇(ファン)の種類
・プロペラファン:壁付きの換気扇として使用されるファンで、居室に設置して排気や給気に使用される。

価格は、3つのファンの中で最も安価で、比較的大風量であること(400m3/h程度)、圧力差が取れないため外の風が強い地域や高層階では使用できないこと等の特徴がある。

・シロッコファン:円筒状のファンの遠心力で送風するもので、台所のレンジフードなどに使用される。

大きな静圧が取れるので、ダクトに接続する場合や外部風速の影響を受ける部分でも、有効に排気や給気が出来る。

また、騒音が大きいこと、価格が比較的高い等の特徴がある。
・軸流ファン :プロペラファンとシロッコファンの中間の静圧が取れ、ダクトの途中や壁付きの換気扇に使用される。
・熱交換型換気扇:排気の持っている熱を給気(つまり外気)に伝えて、冬なら外気を暖めて室内に供給する。

冬の冷たい外気が直接、室内に供給されないので室内を快適に保つことができるが、価格が比較的高い等の特徴がある。