3.換気設備設計時の留意点について | 化学物質過敏症 runのブログ

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・3.換気設備設計時の留意点について
Q:どうして換気が必要なのですか?
近年のアルミサッシの普及や省エネルギーを目的とした断熱化・気密化により、隙間等からの自然換気のみでは、必要な換気量を賄うことが出来なくなっています。

換気が不足すると、室内が高湿度になることによる結露、カビ、ダニの発生、建材等から発生するホルムアルデヒド等の揮発性有機化合物によるシックハウス症候群等の様々な問題が生じます。

これらの問題に対応するためには、適切な機械換気計画の立案が重要となっています。
室内で人が健康で快適な生活を行うためには、清浄で新鮮な空気を供給する必要があります。

大人1人が1時間に消費する酸素の量は、活動状態によっても異なりますが大体21ℓと言われています。
また、室内では、人、燃焼器具、壁や床等から人間が不快と感じる物質や空気を汚染する人体に有害な物質が発生(図3-1)するため、汚染された空気を室外に排出し、新鮮な外気を供給する必要があります。

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・人は、温度の感覚には大変敏感ですが、臭いや空気の汚れに関しては比較的鈍感で、部屋の空気が相当汚れていても気が付かないことがあります。

日本の伝統的家屋では、建物の隙間が多く、この隙間から自然に換気されており、特に意識して換気を行う必要がありませんでした。
建物の高断熱・高気密化は、室内に快適な温熱環境を形成する上では大変有利ですが、室内の空気環境の観点からは大変不利で、従来の隙間からの自然換気に頼るのではなく、機械換気設備などを利用した計画換気が必要不可欠です。
○室内空気の汚れの判断方法
室内の空気が汚れているかどうかの判断基準には、二酸化炭素の濃度がよく用いられます。

二酸化炭素は、最近地球温暖化の原因になるといわれていますが、一酸化炭素の様にわずかな量で人体に影響を与えるような有毒なガスではありません。しかし、二酸化炭素は室内空気の汚染の状態を代表していると考えられ、二酸化炭素の濃度の高い部屋では、その他の人体に有害な汚染質の濃度も高いと考えられ、悪い空気環境の指標となっています。


runより:題名が長いので短くしました。

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