ネイルスクールで化学物質過敏症に | 化学物質過敏症 runのブログ

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・出典;化学物質問題市民研究会
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/index.html
投稿 ネイルスクールで化学物質過敏症に(ピコ通信71号 20004年7月
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/tsuushin/tsuushin_04/pico_71.html#71-3
[投稿]/ネイルスクールで化学物質過敏症に
匿名(女性)


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 私は、ネイルスクールで、化学物質過敏症になりました。
 大学卒業後、技術者として働いていましたが、2001年10月、ネイリストになりたいため退職しネイルスクールに通い始めました。
 ネイルスクールでは、人工爪を作る際に(長い整った爪を人工的につくることができる・スカルプチュアドネイル)レジン(注)を使用しています。モノマー(液体)とよばれる光重合成レジンと、ポリマー(粉末)と呼ばれる凝固開始剤が入っているものを使います。モノマーに浸した専用のハケをポリマーにつけ、爪にのせて自由に長さや形を整えるのです。
 その際、ヤスリのようなもので削るのですが、私はその削り粉末を吸い込んだため、レジンのアレルギーになってしまいました。

ネイルスクールでは、マスクは売っていましたが、マスク使用を義務づけてはいませんでした。
 初めは、レジン使用後5~7時間後、鼻水・タンが異常にでて頭痛がありました。

約1か月後には、レジン使用後、鼻水、タン、頭痛、寒気がして食事が食べられないほどになったので、耳鼻咽喉科に行ったところ入院になってしまいました。

病院では、風邪でもこじらせたのだろうとの診断でした。
 ところが、退院後もレジンを使用した日に具合が悪くなることに気づきました。

そこで、アレルギー科でパッチテストをしてもらったところ、レジンは、パッチテスト3時間後には、耐えられない痛みとかゆみの為、テストを中断。

私にとってレジンは危険な物質と判断され、使用禁止となりました。
 しかし、使用を止めても、レジンの臭いを嗅ぐだけで具合が悪くなるようになりました。

夜間、レジンのアレルギーで苦しくなって救急車で運ばれ、気道閉鎖状態でステロイド点滴をした事もあります。

 もともと直射日光にあたると発疹ができる、幼い時は慢性鼻炎など、アレルギーはありましたが生活に不自由なことはありませんでした。

 03年3月、インターネットで北里研究所病院を知り受診しました。

化学物質過敏症患者にみられる検査結果がでました。この後、金属にもアレルギー反応がみられたため、東京医科大皮膚科で金属アレルギーのパッチテストを受けたところ、硫酸銅・重クロム酸カリウム・硫酸ニッケルに反応し、歯科材料の接着に使用するほとんどのものに反応してしまいました。
 今は、タバコ・排気ガス・洗剤・あらゆる金属・塗装の臭い・美容院の臭い・洋服売り場の臭いなどに敏感に反応してしまい、頭痛、めまい、吐き気、蕁麻疹などが続いています。
 一番困るのが、歯の治療が一切出来ない事です。

接着剤・レジンに反応するので、虫歯の治療が出来ないのが辛いです。
 ネイルサロン、歯科医院の入っているビル、デパートは、私にとっては、"死ぬかもしれない"危険な場所なのです。
 私のようにネイリストになろうとしている人、ネイルサロンを利用する人、また、ネイルサロンをテナントとしている店舗にも注意を促すことで、私のような苦しい思いをする人が一人でも減らすことができれば、と思っています。

注:樹脂のこと。ネイル技術ではアクリル樹脂が使われている。
※投稿原稿を編集部でリライトさせていただきました。