・出典:ケミカルデイズ
http://www16.plala.or.jp/chemicaldays/index.html
金属アクセサリー
ピアスには注意必要 ニッケル使用のものは特に気をつけて
◇ピアス
耳に小さな穴を空けて飾りをつけるピアスはおしゃれには欠かせませんね。
でも、ちょっと待ってください。
ピアスは直接耳に穴を開けるので、アレルギーの恐れがあるのです。
ピアスの材質は、ニッケルが多いのですが、ニッケルはアレルギーを起こす危険性が大きい金属です。
それが皮膚の傷口(穴の部分)から体に入り、アレルギーを起こすのです。金属の中で比較的アレルギーを起こしにくいのは、金、プラチナで、チタンはもっとも起こしにくいものです(ただし、ゼロではありません)。
金属アレルギーの起こりやすさの順
ニッケル、コバルト、クロム> 亜鉛、マンガン、銅> 銀、プラチナ、金> チタン
特にファーストピアスの場合(初めて穴を開けるとき)は、要注意です。
現在のところアレルギーを最も起こしにくい金属はチタンですし、金属以外ではシリコン製も比較的安全です。
したがってファーストピアスは、チタン製のものかシリコン製を医療機関でつけてもらうことが比較的安全です。
被害例:浸出液を伴う紅斑、かゆみ、頬が赤くなるなど。
しかし、アレルギー体質の人は、ピアスはやめて、イヤリングにしましょう。バネ式などでピアスのように見える製品もあります。
また、アレルギー体質でない人も、もしかゆみや赤みなど変化を感じたら、すぐに使用をやめて皮膚科を受診しましょう。
◇ネックレス、時計バンド
ニッケルは他のネックレスなどのアクセサリーや時計のバンド、ベルトのバックルやジーンズの留め金、眉毛のカールに使うビューラーなどにも使われていますので、気をつけましょう。
また、革の時計バンドは、クロムで革をなめすために、これもアレルギーを起こしやすいものです。
ニッケルは、50、100、500円硬貨にも含まれておりコイン皮膚炎としても有名だそうです。
また、歯科治療や骨固定等に用いる医療材料にはさまざまな金属を使うため、アクセサリーなどで金属アレルギーがわかった場合には、歯科にかかる時に伝えてください。
【関連情報】
■金属アレルギー被害について
・厚生労働省/家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告(平成7~20年度)
毎年の報告書の「皮膚科-装飾品」のところを参照。(更新日2010/08/23)
・金属アレルギー学会
(更新日2010/08/23)
■鉛等有害成分について
・子どもの誤飲防止に関する情報提供(注意喚起)(消費者庁 2010/07/08)
(更新日2010/08/09)
・子どもの誤飲防止に関する対応-子ども用金属製アクセサリーの誤飲による健康被害の防止に向けて(消費者庁 2010/03/25)
(更新日2010/08/09)
・子どもが使用することのあるアクセサリーに関する調査結果-カドミウム、鉛の検出について-(国民生活センター 2010/03/25)
(更新日2010/08/09)
・報告書「子どもが使用することのあるアクセサリーに関する調査結果-カドミウム、鉛の検出について-」(国民生活センター 2010/03/25)
(更新日2010/08/09)
・鉛含有金属製アクセサリー類等の安全対策に関する検討会報告書について(厚労省2007/02/16)
(更新日2010/08/16)
・鉛を含有する金属製アクセサリー類等に関する実態調査について(報告)(国民生活センター 2006/4/28)
(更新日2010/08/09)
・金属製アクセサリー類等に含有する鉛量に関する試買調査(概要)(厚労省2006/04/28)
(更新日2010/08/16)
・比較的安価な金属製アクセサリー類等の取扱いに注意!(東京都2006/03/06)
(更新日2010/08/16)
・株式会社リーボックジャパンが配布した鉛を含有するプレスレットの自主回収について(
厚労省2006/03
/27)
(更新日2010/08/16)
・金属製アクセサリー類等に含有する重金属類の安全性に関する調査概要(東京都2006/03/08)
(更新日2010/08/16)
・金属製アクセサリー等に含有する鉛に係る通知の発出について(厚労省2006/03/08)
(更新日2010/08/16)