ナノテクノロジー:質疑応答2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・Q: ナノの表面積の活性化を考える時、イオン化のことを考えなければいけないのか。
安間: 銀ナノを例にとると、殺菌効果は銀の表面から出る銀イオンによるが、ナノにすることでイオン化が促進される。

またナノ形状であることが微生物の細胞を殺すので、殺菌効果は銀イオンとの相乗効果となる。


Q: ナノサイズで表面活性が大きな粒子が血管に入って毛細管の先で細胞にくっついて細胞を破壊しやすくなるのではと考えると、ひじょうに怖いが考え過ぎか。
安間: 吸収されたものが体外に排泄されないで体内を巡って細胞に入り込む、または脳関門を通過する可能性を示す研究がある。

また、表面積が大きくなることを利用して、ドラッグデリバリーとして効率的に薬を患部に届けることができるが、一方、環境中で有害な物質が表面に付着して体内に送り込まれる(ヒッチハイクする)可能性もある。


Q: 肌がきれいになるというナノを使ったファンデーションが売られていて、娘が関心を持っているがどうか

。また、子どもにも紫外線防止クリームを使ったほうがいいと言われているが、どういう影響があるか。

排泄されるのだろうか。
安間: 多くの日焼け止めで、ナノサイズの二酸化チタンや酸化亜鉛が散乱剤として使われていると思われるが、ナノを使っていることを表示している製品はひじょうに少ない。

ナノ日焼け止めや化粧品の体への安全性は十分には確かめられていない。

人の健康だけでは なく、環境への影響も考えられる。

賢い消費者の選択肢は、まず使用しているかどうか表示をさせて、その上で、使うかどうかを選択することではないか。


Q: SAICM(国際化学物質管理戦略)でのナノの扱いはどうか?
安間: 昨年5月に、SAICMでは4つの新規政策課題が決まったが、ナノはそのひとつである。

4つの新規政策課題とは、製品中の有害物質、ナノテク・ナノマテリアル、電子廃棄物、塗料中の鉛である。


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