・出典;化学物質問題市民研究会
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/index.html
・新聞報道/記事に香料の問題を見る
香りで苦しむ人がいる 「香料自粛」を
匿名(女性)
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私は、生来健康であったが、今から10余年前、医師から投与されたヘリコバクターピロリ菌の除菌薬を服用して身体が強いダメージを受けた。
少しずつ回復してきたが、以来、微量化学物質に過敏になった。
07年7月12日産経新聞【談話室】に、つぎのような投稿が掲載されていた。
「朝の通勤電車に慌てて乗り込んだ。・・・近くから濃厚な香りが漂ってくるのだ。
汗をかいた後のにおいが気になるのか、香水を使う人は少なくない。・・・扇子で涼をと風を自分に送っていた女性からは、風とともに強い香水の香りが流れてきた。
香りに耐えかねて席を立つ人、ハンカチで口元を押さえる人もいたが、当人はどこ吹く風といったあんばいだ。先日訪れたレストランでも同じような目に遭った。
近くに座った女性グループの香水の香りが、空気の流れで私の席までやってきた。
口から鼻から香水が入ってくるようで、料理の味が分からなくなるほど。
ゆっくり堪能できず、早々と退散した3。
近年、企業は「香料」分野を新たな市場として商品開発をすすめ、更なる販路拡大を狙って若い世代を中心に「香り」を啓発し「香り」への嗜好や依存を強めようとしている。
新聞報道の中には露骨にそうした企業戦略に荷担し、健康や安全を無視した節操のない記事も目立つ。
紙面には、香りを楽しむ、香りのおしゃれ、身だしなみ、悪臭を消す、香りでリフレッシュ、香りの癒し効果、等々、有用性を飾る文字が踊る1。
香料に苦痛を覚える人の記事や投稿もあるが、香料の有害性に触れる報道はごく一部である。