・wikipediaより
ディスレクシア(英語: Dyslexia、ディスレキシアとも)とは学習障害の一種である。失読症、難読症、識字障害、読字障害ともいう。
1884年にルドルフ・ベルリン(Rudolf Berlin)によって報告され命名された。
概要 [編集]学習障害の一種で知的能力及び一般的な理解能力などに特に異常がないにもかかわらず、文字の読み書き学習に著しい困難を抱える障害である。
顕著な例では数字の「7」と「seven」を同一のものとして理解が出来なかったり、文字がひっくり返り記憶されたりし正確に覚えられない、など様々な例がある。
アメリカでは2割近くの人々が何らかの形で読字障害に関わる症状を持つという調査結果もある[1]
昨今、最新の研究によって、読字障害の人は脳での情報処理の仕方が一般の人と異なることが明らかになってきている。
通常、脳内の情報を統合する領域で文字を自動処理しているが、読字障害の人々はこの文字処理がスムーズに行えず、通常とは違う脳の働きをしているという。
人類が文字を使い始めたのは5千年ほど前からといわれ、脳には文字の読み書きを行う中枢領域は存在せず、他の代替機能を使い文字の読み書きをしている。
読字障害の人々はこの時脳が通常の人とは別の領域を使い文字の読み書きをしており、この事でスムーズな文字の読み書きが行えないと考えられている。
なお日本では学習障害に関わる研究があまり進んでおらず、社会的な実態調査や実情把握事態がされていないのが現状である。
識字プロセスには文字や単語を構成する音に結びつけて分析する「音韻的処理」(ひらがな、カタカナ、アルファベットなど主に表音文字)から、単語、文章そのものからダイレクトに意味を理解する「正字法的処理」(漢字のような表意文字も含む)までいくつかの段階がある。
ディスレクシアはそれらいろいろな段階での症例が報告されており、例えば2つの文字の違いが分からない、文字や単語の理解まで非常に時間がかかる、読むことはできるが書くことはできない(これは一般的な言語学習段階上の経験として覚えのある向きもあろう)、文字の並びが歪んで見える、文字自体が二重に見えるなどさまざまである。