遺伝子と化学物質過敏症2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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 ある化学物質の代謝は有毒な副生物を生成するので、速い代謝酵素を持つ人は体内にそれだけ早く有毒化合物を蓄積することになる。

”速い代謝により曝露が増えるか減るかは、代謝物が何か、及び、いかに早く体外に排出されるかに依存する”とマッケオン-イッセンは述べている。

 研究者たちは、CYP2D6 と NAT2 の速い代謝酵素を両方持つ女性たちは多種化学物質不耐性とさらに強い関連性があることを見つけた。

これらの女性たちはコントロールに比べて18倍、多種化学物質不耐性でありやすい。

マッケオン-イッセンは、そのような相互作用の分析は当初の研究目的にはなかったので、この発見については慎重である。

”我々は、この観察結果については十分に注意深くなくてはならない。

しかし、もしそれが真実で再現性があれば、ある人々は(化学物質過敏症になる)リスクが非常に高いことになる”と彼女は述べた。

 もし、再現性があれば、これらの発見はこの不可解な”症状”に物質的な原因の証拠を与えることになるかも知れない。

アメリカ医療協会が他の団体とともに化学物質不耐症は心因性であると簡単に片付けるべきではないという共同声明を発表したのは1994年のことである。

 サンアントニオのテキサス大学健康科学センターの環境医学教授クラウディオ・ミラーは、遺伝子多型に関連するリスクが3倍及び4倍、増加するということは注目に値し、この発見はこれらの疾病の物質的ベースを示唆する重要なことであるとして、”遺伝子多型が心因性であるなどとは言えない。

前から、集団には”化学的不耐性”が高い人々がいるということが分かっており、それらが遺伝子に基づくものであっても驚くべきことではない”と彼女は述べている。

 マッケオン-イッセンは、”これらの結果が再現された後に、次の研究ではこれらの遺伝子による酵素の働きを調査する必要がある。

この研究では化学物質の解毒に関係する多くの遺伝子のうちのわずかなものを調べただけで我々はひとつの関連性を見つけたのだから、化学物質不耐性に関連する他の遺伝子を探すということは理にかなっている”と彼女は述べた。


runより:まず初めにことわっておきますが、化学物質過敏症になりやすい人がいても化学物質過敏症にならない人がいると言う訳ではありません。

やはり誰でも起こり得る病気です。

化学物質不耐性について調べていたらこの記事を見つけました。

化学物質不耐性は存在します。これが個人差でもあります。