クレオソート油:化学物質過敏症を発症 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・クレオソート油:化学物質過敏症を発症◇60代女性賠償請求
女性は大阪府内の住宅設備機器の販売会社に浴室の改修を依頼。

施工業者が昨年2月に工事した際、浴室床下の木材などにクレオソート油を塗布した。

2階にいた女性は霧状の刺激物や異臭が上がってきたのを確認し、その後、舌がちくちく痛み、まぶたが下がり、手足がしびれるなどの症状が次第に悪化した。

体重は約2週間で10キロ減った。工事の約2週間後、やむなく自宅を出て、現在は賃貸住宅に住む。さまざまな化学物質に接しても体調不良になった。

関西労災病院は昨年4月「シックハウス症候群」と診断し、「原因となった住居に出入りしたり、物を持ち出さないことが必要」と指導。

先月には北里研究所病院で「極微量の化学物質に鋭敏に反応する」として化学物質過敏症と診断された。

損害賠償を求めた女性に対し、阪簡易裁判所で今年8月に調停が成立し、工事業者が和解金を支払った。

クレオソート油は木材防腐効果が高く、線路の枕木などに使われる。

EU(欧州連合)は建築物内部での使用を禁じ、国内では国土交通省が03年、公共建築工事での使用を禁止した。
クレオソート油による健康被害などの相談は過去7年で29件に上り、消費者団体は政府に対し規制強化を求めている。

2008年11月12日 毎日新聞大阪朝刊